貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6390 加藤製作所

東証P
1,515円
前日比
-45
-2.88%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.1 0.37 3.30 22.75
時価総額 178億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ リスクを秘めた上昇局面、吹き値は着実に売る!


「リスクを秘めた上昇局面、吹き値は着実に売る!」

●利食いと仕込みの準備を同時進行

 日経平均株価の1万9000円が見えてきた(編集部注:12月9日に一時1万9042円まで上昇)。正直意外なほどの強さだ。年内にここまで上昇するとは正直思わなかったからだ。

 これもトランプノミクスに対する期待で盛り上がっている「トランプ・ラリー」のお陰だ。トランプ氏が大統領に就任したらドル安は必至、東京市場も急落、容易に立ち直れないだろう。こう読んでいただけに、トランプ次期大統領に対していまや申し訳ないと詫びたいほどだ。

 ただここまで上がると、新たな気掛かり材料が発生する。もうそろそろ上昇の限界では、間もなく反落してしまうのでは…。

 こんな思いが浮上、買い意欲の足を引っ張り、動けなくなるのが普通だ。そして、結局はさらに相当上がったところでそれ以上我慢できなくなって遂に投資する。だが、そこは実際は売り場だった…。

 率直なところ、いまはこんなリスクを秘めた状況だといえる。

 では、こんな局面にはどう対応するか。私がセミナーで提案しているのは、利が乗った銘柄、特に吹き値となった銘柄は着実に利食う一方で、新規に仕込みの準備に入る。これを同時進行で行うのだ。

●上昇の緩やかな銘柄では持続も

 たとえばシャープ <6753> [東証2]を手掛けているとする。私も大好きな銘柄であり、時々注目銘柄に取り上げている。株価もそれに応えてくれて、驚くほど上がっている。

 しかし、そんな株でも、急騰したらひとまずそこで利食っておく。これが良策になる。来年も上昇すると見込まれる銘柄ではあるものの(そうなる確率は非常に高いと見ている)、目先急騰したら、ひとまず売っておく。

 これになり、それを怠ると折角の評価益を大部分飛ばしてしまうことになる。それに対して「急騰=吹き値」で売っておくと、当然利益の大部分を確保、そして下げたらまたそこで買い直せるので結果的に来年の上昇に期待が持てることになる。

 もちろん、全部の株が急騰するわけではなく、それらの中には持続していればよい銘柄もある。たとえば三菱ガス化学 <4182> や東ソー <4042> のような緩やかな上昇銘柄は、滅多なことでは吹き値とならず、基本的には当面持続していればよいことになる。小幅反落はあっても、大きく崩れる確率は低くなるため持続でよい。

 このような売買技術で対応しながら資金を増やすのに、いまはふさわしい環境といえる。そこで注目したいのは、次のような銘柄になる。

 まずは自動車用を中心に特殊鋼に強い大同特殊鋼 <5471> だ。工場建設や超重量貨物運輸やその据えつけなどに強い山九 <9065> も押し目を狙いたいところ。小型自動旋盤で首位のツガミ <6101> も小反落局面は見逃さないようにしたい。建設用クレーンに強い加藤製作所 <6390> も緩やかな上昇を続けていて目先は高値圏ながら、急失速は考えられない動き。なお上昇余力ありと見る。

 新興市場にも目を向けておくと、M&A仲介を主業務とするストライク <6196> [東証M]が魅力的だ。

2016年12月9日 記

株探ニュース

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