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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6383 ダイフク

東証P
3,165.0円
前日比
-130.0
-3.95%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
28.3 3.44 1.17 4.17
時価総額 12,022億円
比較される銘柄
IHI, 
ローツェ, 
タツモ
決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 売り込まれた銘柄に注目!


「売り込まれた銘柄に注目!」

●原油下落が株式市場の重荷に

 「毎月の月始めは大抵波乱なので、ここにきての急反落にも驚きはない」――前回はこう書き、波乱容認だったのだが、日経平均が月初高値の2万0012円から10日には1万9025円(12月10日現在)まで、一気にほぼ1000円下げるとは、だ。

 背景となったのは、もちろん原油先物価格の下落。同価格は、8日米市場の指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)1月限が前日比14セント(0.37%)安い1バレル=37.51ドルで終了。終値ベースで2009年2月以来の安値をつけ、6年10ヵ月ぶりの安値をつけたあとも下げ止まらず、10日もWTIで期近の1月物は前日比0.40ドル安の1バレル36.76ドルで取引を終えた。

 通常、われわれは市民としては原油先物価格&原油価格の下落を望んでいる。特にいまは灯油が不可欠な季節だけに、先物と現物の価格下落は大歓迎だ。

 だが、投資の観点からは、原油先物価格は上昇してくれた方がよい。もちろん限度はあり、昨年夏のように1バレルが100ドルを超えるようになると弊害が出て、投資にもマイナスに働きかねない。

 しかし、原油を含む消費市況が下げ続けてしまうことは、世界経済のデフレ化懸念につながり、投資にはマイナスに働く。それが東京市場に顕著な形で出てしまった形になっていて、ここは動きにくいのが正直なところだ。

●米利上げ後に原油反発の可能性も

 しかも、いまは今月15、16日にFOMCの開催を控えている。そこでFRBは利上げを決定するはずだが、それへの市場の反応は読みにくい。長年続いた米国の金融緩和策が終わり、今後は正常化、そして引き締めへと向かうことになる。もちろん、それはスローペースで進むため、米国経済は緩やかな成長を続けると見てよいが、市場は思いがけない反応をすることがあるため、すべては利上げ決定後ということになる。

 原油先物価格も、利上げ後は反発に転じる可能性があるのだ。現在の下落は、利上げにより世界経済は失速するだろうとの見方によるものだからだ。しかし、実際に利上げを行ってみると、さほど影響はなさそうだとなり、安心感から次第に買い直されると見る。

 さて、こんな状況下、注目したい銘柄はこのところ売り込まれてしまった銘柄になる。立体自動倉庫、保管・搬送システムに強いダイフク <6383> 、工場生産ラインへの人材派遣大手アウトソシン <2427> 、カツラ、ウイッグ用素材の需要拡大が続くカネカ <4118> 、そして風邪の季節だけに漢方薬の服用が見込めることからツムラ <4540> を。

 新興市場銘柄ではFVC <8462> [JQ]が魅力的だ。

2015年12月11日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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