＜注目銘柄＞＝タカトリ、旺盛な半導体需要を追い風に仕切り直しへ

　タカトリ<6338>は半導体・液晶業界向け製造機器などを手掛けているほか、ＬＥＤやパワー半導体の進化に伴って需要が高まっている新素材加工機器事業を展開。２２年９月期通期の連結経常利益は前期比１７．６％増の５億７７００万円が見込まれている。

　会社側では半導体市場について、５Ｇの普及や省エネルギーのニーズに向けた自動車の電動化に欠かせないパワーデバイス市場の拡大が今後も続き、装置需要は堅調に推移すると予想。また、足もとでパワー半導体向け炭化ケイ素（ＳｉＣ）材料切断加工装置の大口受注を相次いで獲得していることも今期業績に寄与する見通しだ。

　株価は１１月２２日に上場来高値１８８５円をつけたあと、１２月２０日の直近安値１３０４円まで約３割調整。５日移動平均線と２５日移動平均線とのゴールデンクロスが視野に入っていることもあり、仕切り直しに期待したい。（参）

出所：MINKABU PRESS