貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6301 コマツ

東証P
4,463円
前日比
-43
-0.95%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.4 1.49 3.23 6.86
時価総額 43,461億円
比較される銘柄
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三菱重

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 中長期で報われる有望株が増加中!


「中長期で報われる有望株が増加中!」

●材料の賞味期間は縮まったが…

 師走相場。まずまずのスタートだ。毎月の月初めは波乱。これが東京市場の常態ともなっているだけに安心などできないのだが、いつもの月よりは楽観してよい状況だ。

 引き続きトランプノミクスへの期待感が大きいし、OPEC諸国が8年ぶりに減産合意したことで原油高が見込めるようになったことも強力な支援材料になる。問題はこれらの賞味期間だ。いまは全般的に材料の賞味期間が短くなっていて、個人投資家好みのあれこれのテーマやそれに関する材料の寿命は非常に短い。

 しかし、市場全体が持ち上がるようになっているため、それでもいっこうに構わない。中長期に上がり続ける銘柄が増加中だからだ。

 たとえば東ソー <4042> だ。塩ビ・カセイソーダに強い会社だが、今年2月に399円の安値をつけたあと上昇に転じ、12月1日に806円の高値をつけたばかりだ。その間の上昇ぶりは、実に緩やか。急騰はほとんどなく、小刻みな上昇、下落を繰り返しながら上がり続けて株価は9ヵ月ほどで約2倍だ。

●東芝の株価は2.7倍、コマツも1.7倍に

 東芝 <6502> になるともっと素晴らしい動きになっている。同社株も2月に安値をつけており、その時は155円だった。それがいまではどうか。12月1日に432円の高値をつけたばかりだ。つまり、株価は2.7倍になったことになる。

 改めてお断りしておきたいが、会計不正を働き、経営危機に陥った企業だ。そんな会社の株価が着実に上昇を続け、こともあろうに2.7倍になっているのだ。その間、9ヵ月余り。2.7倍では満足できない。こういう方もおられるだろうが、一般的には十分すぎる上昇倍率ではないだろうか。

 もっとゆっくりではあるが、コマツ <6301> も中長期投資の観点からは十分満足のいく上昇となっている。2月に1557.5円の安値があって、12月1日には2727.5円の高値があった。

 2倍にはなっていないのだが、急騰急落の不安定な動きではなく、適度な押しを入れての二進一退を続けながらの上昇は、やはり素晴らしいとしか言いようがない。つまり、中長期投資で十分利益が出る事実を強調しておきたい。

 このような観点から投資銘柄を探すなら、まだまだ有望株があるのが現在の市場であり、具体的にはまずは理学系研究職や研究補助職員の人材派遣に強いWDBホールディングス <2475> 、自動車用シート材に強く、エアバッグも手がけているセーレン <3569> 、同じく自動車関連で、赤外線センサーで世界ナンバーワンの日本セラミック <6929> 、そしてトランプ次期大統領がインフラ整備に注力すると考えられるため鉄骨・鋼橋、PC土木で高技術を持つ川田テクノロジーズ <3443> などが魅力的だ。

 最後に、新興市場銘柄ではコイル自動巻線機に強い日特エンジニアリング <6145> [JQ]だ。

2016年12月2日 記

株探ニュース

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