貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6301 コマツ

東証P
4,463円
前日比
-43
-0.95%
PTS
4,490円
23:55 03/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.4 1.49 3.23 6.86
時価総額 43,461億円
比較される銘柄
日立建機, 
クボタ, 
三菱重

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 投資家の「勝利」に至る条件


「投資家の『勝利』に至る条件」

●オリンピアンと投資家、勝利の定義

 リオオリンピックでの日本選手たちの活躍を見ながら、改めて思うのは、金メダルにこだわる選手たちの意欲の凄さだ。

 選手なら当然のことであり、それを得るために辛い練習に耐え続けただろうことを考えると、その心情はとてもよく理解できる。

 しかし同時に、スポーツ選手たちの勝利と株式投資でのそれとの違いに安堵もする。

 株式投資では、儲かることを「勝つ」と表現することが多い。しかし、実際の株式投資は、勝ったり負けたりを繰り返しながらトータルして利益を出す。これが勝利になる。

 そして、勝者同士で金額を競い合うことも滅多にない。あるとすれば、それは特別なイベントで参加者たちが競い合う時ぐらいであり、通常は利益を確定しさえすれば、「勝ち」になる。

 これが基本ながら、最近ではこの構造に異変が生じつつある。ネット時代のため、儲かっている人たちの大まかな利益が見えてしまったり、推測できたりすることになり、どうしてもそれに比べて自分は、となってしまうところがある。

●小さな勝利の積み重ねこそ重要

 これは金メダルを取れなかったから大失望し、銀や銅ではまったく喜べない。もちろん、それにも届かなければ死までは考えないだろうが、失意のどん底に落ち込んでしまう。こんな選手のようなもので、「1億円儲かっている人がいるのに、自分はプラス13万円。これではなあ…」となってしまう。

 それを受け入れて満足するなら問題はないのだが、焦りに駆られて資金一杯に投資したり、馴れない信用取引でレバレッジを最大にしてしまったりする。

 そして投資対象銘柄は、目先急騰している銘柄の飛びつき買い。こうなり、私が前回取り上げたようなトヨタ自動車 <7203> や三菱商事 <8058> といったオーソドックス銘柄などを売買するのはド素人もいいところ、となってしまう(状況によって投資魅力があることもあるのに…)。

 株式投資でこんなことになってしまったら、成功はおぼつかない。投資家はスポーツ選手ではないのだ。金メダルではなくても、小さな勝利で十分であり、それを積み重ねることで勝者になり得ることを、ここで改めて胸に刻みたい。

 そこで注目したいのは、まずはコマツ <6301> だ。中国関連株として売られがちながら、国内、米国での建機需要好調を考えると、株価は見直し買い継続の可能性が高い。震災復興需要の拡大が見込める点からは、宮崎県に本拠を置く旭化成 <3407> だ。

 自動車関連株にも目を向けておくと、自動車用コイルに強いスミダコーポレーション <6817> がある。低位株では自動車用照明大手の市光工業 <7244> がある。

 新興市場銘柄はどうか。ジャスダックの夢の街創造委員会 <2484> [JQ]が魅力的だ。

2016年8月19日 記


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