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6257 藤商事

東証S
1,329円
前日比
-41
-2.99%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.9 0.66 4.14 21.56
時価総額 324億円
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決算発表予定日

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藤商事 Research Memo(4):2019年3月期は減収減益だが、利益ベースで期初計画をやや上方修正


■今後の見通し

1. 2019年3月期の業績見通し
藤商事<6257>の2019年3月期の連結業績は、売上高が前期の単独業績との比較で27.4%減の38,000百万円、営業利益が同44.5%減の2,500百万円、経常利益が同41.0%減の2,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同36.6%減の1,600百万円となる見通し。パチンコ・パチスロ機の販売台数が前期比15.7%減の11万台に落ち込むことが減収減益要因となる。

期初会社計画(単独)との比較で見ると売上高は変わらないものの、営業利益、経常利益で500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で300百万円の増額修正となる。上期に「エコ割」を活用した新台の投入による売上総利益率の改善が想定以上に進んだことが要因だ。期初計画では売上総利益率で48.4%と見ていたが、上期の実績を踏まえて50.0%に引き上げている。半期ベースで見ると上期が53.2%だったの対して、下期は48.4%に低下することになるが、これは下期にエコ販売機種の比率が低下(本体枠付き機種の販売が増加)することが要因となっている。

また、販管費については期初計画から100百万円の増額となる。項目別で見ると、研究開発費は一部の新機種開発プロジェクトが2020年3月期にずれ込む見込みとなったことなどにより、期初計画比1,500百万円の減額、前期比では2,757百万円の減少となる。前期比で大きく減少したが、これは当上期に投入した新機種がシリーズ機種の後継機で開発コストも低く抑えられたため。販売手数料は期初計画比で100百万円の増額となり、その他販管費については1,500百万円の増額となっている。このうち、その他販管費については前期比でも1,036百万円の増加となるが、販管費の総額では期初計画とほぼ同水準になる見通しである。

今下期はパチスロの新機種投入予定がなく、パチンコ機だけで72,700台を販売する必要があり、売上高目標としてはハードルが高くなっているものの、最後の旧規則機「緋弾のアリアAA」に加えて、実績あるタイトルを起用した新規則メインスペック機を軸としたラインナップで販売台数を積み上げていく考えである。


下期のパチンコ機の新機種投入計画は3機種が既に発表されている。旧規則機でJFJが発売する「CR緋弾のアリアAA」(2018年10月発売)のほか、新規則機で甘デジタイプの「PA地獄少女 宵伽(よいのとぎ)きくりの地獄祭り 設定付」(同年12月上旬発売予定)、同社のオリジナルキャラクターを使った役物系の「P藤丸くん」(2019年1月上旬発売予定)を投入する。また、当第4四半期には新規則機のメインスペック機種で同社の主力タイトルを投入する予定となっているが、競合メーカーの販売状況などを見ながら投入時期を探っていく予定にしている。

一方、パチスロ機については新機種の投入はないが、下期以降の新規則機の稼働や需要動向を踏まえ、商品性を備えた機種の開発を推進していく計画となっている。なお、新規則機に関する型式試験の適合率については業界全体で従前よりも低くなっており、同社についても同様の状況となっている。新規則機では出玉率の上限だけでなく下限も設定されるなど、試験基準が複雑化していることが要因のようだ。1機種当たり型式試験だけで2百万円弱、試作機の製造コストなども含めて考えれば、開発効率の低下要因となるため、適合率を引き上げるための対策も強化していく必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SF》

 提供:フィスコ

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