新興市場銘柄ダイジェスト：野村マイクロが急伸、ビーロットはストップ高

<6254> 野村マイクロ 1085 +50
急伸。世界の半導体産業が異例の成長を続けていると一部メディアで取り上げられている。世界半導体市場統計（WSTS）が28日に発表した17年の世界市場見通しは4086億ドル（約45兆3000億円）と16年比20.6％増えるもよう。これまで株高をけん引してきた半導体関連の主力どころで利食いが広がるなか、半導体・液晶業界向けに水処理ユニットを提供している同社には本日も関心が向かったようだ。


<3911> Aiming 697 -68
急落。新作RPG「CARAVAN STORIES」の正式サービスを開始したと発表している。同作はファンタジー世界を舞台に、プレイヤーがリアルタイムで冒険を繰り広げるMMO（大規模多人数同時参加型）RPG。本日は配信開始による短期的な材料出尽くし感が優勢となったようだ。また、PC版のサービス開始が未定なことを嫌気しているとの指摘もあるもよう。


<6533> オーケストラ 2100 +131
大幅高。新サービスとしてマーケティングオートメーションの導入、運用支援を開始すると発表している。第1弾の取り組みとして、国内200社以上の導入実績があるMAJINを提供するジーニー社と共同で個別セミナーを開催する。直近で株価が大きく上昇していたものの、ネット広告を活用した新規顧客獲得、顧客育成ニーズなどが高まるなか、今後の展開に期待感が出ているようだ。


<3452> ビーロット 3135 +504
ストップ高。17年12月期の利益見通しを大幅に引き上げている。営業利益は、従来予想の14.92億円から22.64億円に引き上げた。第4四半期における販売用不動産の売却において、計画以上の利益を確保できる見込みとなったことが背景に。また、立会外分売実施のリリースでは東証1部への市場変更申請を行っていることを明らかにしており、昇格期待も高まっているようだ。


<7435> ナ・デックス 1340 +300
ストップ高。上期及び通期予想の上方修正と増配を発表しており、これが好感されたようだ。営業利益見通しは上期で7.85億円から12.15億円、通期では14.00億円から15.60億円にそれぞれ大幅に引き上げ。自社製品の納期前倒し、日本セグメントにおいて海外からの商品仕入値が為替変動により計画を下回ったことなどが背景に。年間配当予想についても1株につき20円から30円に増額。


<4584> GTS 2330 +400
ストップ高で2013年10月以来の高値水準を回復している。みずほ証券では投資評価「買い」を据え置き、目標株価を2,180円から3,640円に引き上げている。眼科領域のバイオシミラー（BS）の国内Phase3試験を開始。承認後には成長ドライバーとして世界にはばたくと期待。

《DM》

　提供：フィスコ