貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6246 テクノスマート

東証S
1,765円
前日比
-38
-2.11%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.1 1.12 4.48 1,446
時価総額 219億円
比較される銘柄
ヒラノテク, 
アマダ, 
エヌピーシー
決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─東京五輪&解散・総選挙が株高を支援!

 
「東京五輪&解散・総選挙が株高を支援!」

●夏場にかけて低PERの修正が始まる!

 FOMCショック(6月21日の日経平均株価は953円安)って、何だったのか。いや、特段の理由はない。マーケットの過剰反応だ。実際、その後、S&P500指数ナスダック指数は史上最高値を更新している。先週の当コラムは「FOMCの結果(タカ派シフト)に惑わされるな」と主張した。その通りではないか。

 まして、FOMCメンバーに対する事前のアンケート調査の結果である。金利見通しであって、“決定”とは違う。そもそも、メンバー18人のうち、6人には投票権がない。それに、テーパリング(資産買い入れ規模の縮小)開始、利上げは2022~2023年の話である。

 一方、日米ともに企業業績は絶好調だ。アメリカはコロナショックを克服、経済活動は正常に戻りつつある。人の流れが復活している。中古車、ガソリン価格、航空運賃、ホテル宿泊料が上昇するのは当然だろう。しかし、バイデン政権は景気対策の手を緩めない。2022会計年度の予算規模は6兆ドルだし、インフラ投資を加速する。

 日本はコロナワクチンの接種が1日100万回、累計4000万回に迫るなど、スピードが加速している。日経平均株価の1株利益(予想ベース)は2068円(実績ベースは1608円)と、28.6%増益だ。半面、PERは14倍前後にすぎない。世界平均(MSCIワールド)の18.9倍に比べ大幅に出遅れている。

 ちなみに、NY市場(S&P500指数)は21.5倍だ。夏場にかけて、日本株のPER修正が行われる。コロナワクチンの接種率の上昇(7月末には待望の4割超え)に加え、東京オリンピック・パラリンピックの開催、解散・総選挙(夏場に大型の景気対策)が控えている。これが株高を支援するだろう。

●狙い目は増額含みの好業績グループ!

 物色面ではどうか。やはり、増額修正含みの好業績グループが狙い目だろう。株価は抜群に強いし、買い安心感がある。まず、産業廃棄物処理業者だ。具体的にはミダック <6564> 、リバーホールディングス <5690> [東証2]、イボキン <5699> [JQ]など。PER的に、買い余地を残している。

 この業界は高度成長期に建設された大量の社会インフラ(高速道路、橋梁など)が更新需要期を迎えているほか、発電所(石炭火力、風力)、業界再編および生産集約に伴って石油・化学、製鉄プラントなどの解体工事が加わる。なにしろ、業界関係者が「需要はこの先、50年分ある」と豪語するほどだ。足元は超繁忙となっている。

 さらに、鉄、アルミ、銅などの市況上昇のメリットを享受できる。ミダック、リバーホールディングスの今期業績は最高益更新を見込む。イボキンは12月期決算だ。連続最高益は間違いない。

 次の絶好調組は事業承継(経営者の高齢化、後継者不足)、事業再編、新規事業開拓などを追い風に M&Aビジネスが活発な日本M&Aセンター <2127> 、GCA <2174> だ。GCAは海外売上高が72%と高いだけに、コロナショック(渡航制限)のダメージは大きかったが、今後は経済の正常化の恩恵をフルに受ける。

 半導体関連セクターは旺盛な投資意欲を受け、ロングランに潤う。ワイエイシイホールディングス <6298> 、テクノスマート <6246> [東証2]、テラプローブ <6627> [東証2]、テセック <6337> [JQ]、デクセリアルズ <4980> 、岡本工作機械製作所 <6125> [東証2]、内外テック <3374> [JQ]など。 

2021年6月25日 記

株探ニュース

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