貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6199 セラク

東証S
1,220円
前日比
+28
+2.35%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.2 2.46 1.07 21.02
時価総額 171億円
決算発表予定日

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急騰2.5倍高“ぷらっと”再現なるか、「ホームIoT」銘柄新展開 <株探トップ特集>


―2020年市場規模“500億ドル”拡大の衝撃、高まる関心と広がる銘柄―

 フランス大統領選挙の第1回投票や北朝鮮の重要記念日を通過し、全体相場が持ち直すにつれ、新たな物色テーマへの関心が高まりつつある。その候補のひとつに浮上しているのが「ホームIoT」関連で、ぷらっとホーム <6836> [東証2]のIoT ゲートウェイ製品が注目を集め株価が短期間で約2.5倍に急騰したことがきっかけだ。“第2のぷらっとホーム”を探す動きが見受けられるなか、「ホームIoT」の本格普及を見据え関連銘柄をマークしておきたい。

●20年の世界市場500億ドルに

 米インテルの日本法人は4月12日、世界標準のIoTプラットフォームを採用した家庭向け宅内IoTプラットフォームの実証実験を開始すると発表。これに、ぷらっとホームのIoTゲートウェイ製品が採用され、株式市場で材料視された。今後、家庭でのIoTの活用が広がることで、各種デバイスやセンサー、家電などから収集されるデータが爆発的に増えることが予想され、インテルは収集したデータを活用することによって生まれる新たなサービスの可能性を探るとみられる。既に欧米では先進的な取り組みが進められており、経営コンサルティング会社の米A.T.カーニーは、インターネット接続され外から容易にコントロール可能な「家」の世界全体での市場規模は現在の150億ドルから2020年までに500億ドルに拡大すると試算している。

●政府、成長分野と位置付け後押し

 「ホームIoT」は政府も成長分野と位置付け、既存ビジネスモデルの変革や新たなビジネスモデルの創出によって経済成長につなげたい考え。経済産業省は今年1月に環境整備に向けた実証実験を行うための委託先を公募し、3月下旬に大和ハウス工業 <1925> と積水ハウス <1928> 、日立製作所 <6501> の3社が選ばれた。5月29、30日には、総務省と日本経済新聞社の主催で「世界デジタルサミット2017」が開催される予定で、これをきっかけに「ホームIoT」への関心がさらに高まる可能性がある。

●ルネサスとセコムは基盤開発で協業

 今年に入ってミサワホーム <1722> やエディオン <2730> などがIoT技術を活用して家電などを遠隔操作できるサービスの提供を始めているが、注目したいのは、こうしたサービスの基盤となる技術やノウハウを持つ企業だ。

 ルネサスエレクトロニクス <6723> とセコム <9735> は4月11日、IoT技術を利用したサービス提供およびIoT機器同士の連携を安全に行うためのセキュリティー基盤の開発で協業すると発表した。両社はIoTを構成するゲートウェイやエンドポイント機器(ネットワークの末端に接続された機器)について、半導体製造からサービス提供に至るすべてにおいて、適切な管理やシステムの構築、運用方法を検討するとしている。

●sMedioなど「IoT/M2展」に出展

 また、sMedio <3913> [東証M]はルネサスと共同開発したスマートホーム コンセプトデモを、5月10日から東京ビッグサイトで開催される「第6回 IoT/M2M展【春】」で展示する予定。この展示会には、システナ <2317> 、インターネットイニシアティブ <3774> 、日本ラッド <4736> [JQ]、サン電子 <6736> [JQ]、セラク <6199> [東証M]、コンテック <6639> [東証2]、PALTEK <7587> [東証2]、セゾン情報システムズ <9640> [JQ]、日本システムウエア <9739> も出展を予定している。

●ソーバル、アプリックス、さくらにも注目

 このほか、ソーバル <2186> [JQ]は今年4月に、ユビキタス <3858> [JQ]が持つIoTプラットフォームに関連するソフトウエアやサービス、技術を譲り受けた。その中のクラウドプラットフォーム「ダルキュミア」は、デバイスのネットワーク化を容易にするだけでなく、さまざまなサービスと自由に連携できるという。

 さらに、アプリックス <3727> [東証M]は小型家電でも簡単にIoT化が可能な「IoT向けアナログ半導体」を手掛けており、同社のIoTソリューションを採用したコーヒーマシンや浄水器、空気清浄機、LEDライトなどが各社から発表されている。20年にはIoT家電の市場規模が7億台に達するともいわれ、同社のさらなる活躍に期待したい。

 これら以外では、さくらインターネット <3778> とシステムソフト <7527> 、アパマンショップホールディングス <8889> [JQ]の3社が昨年5月に、「ホームIoT」に特化した製品やサービスをオープンイノベーションによって企画・開発する合弁会社「S2i」を設立。

 IoTデータコントロール技術を持つJIG-SAW <3914> [東証M]、IoTサービス開発プラットフォーム「ACCESS Connect」を展開するACCESS <4813> [東証M]、ミドルウエアに強みを持つ図研エルミック <4770> [東証2]、通信用LSI「ブルーチップ」を手掛けるメガチップス <6875> などにもビジネスチャンスがありそうだ。

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