中村超硬 <
6166> [東証M] が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は0.7億円の赤字(前年同期は3.1億円の黒字)に転落した。
併せて、通期の同利益を従来予想の16億円→3億円(前期は14.4億円)に81.3%下方修正し、一転して79.2%減益見通しとなった。
同時に、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の5億円の黒字→2.5億円の赤字(前年同期は6.6億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の19.2%→0.0%に急悪化した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
(1)第2四半期累計期間 平成29年3月期第2四半期累計期間の業績については、当社グループの主力商品であるダイヤモンドワイヤの販売において、顧客分散に向けた営業活動の強化により顧客数は増加しておりますが、主要顧客との間における販売単価の交渉過程で生じた取引量の減少が想定以上に見込まれ、当初計画した販売数量から半減する見通しであります。また、急激な円高の進行
»続く
や中国現地メーカーの台頭による価格競争が激化している状況もあり、電子材料スライス周辺事業における売上高が約15億円、売上総利益が約7億円それぞれ当初計画から減少する見込みとなりました。 これらの状況により、第2四半期累計期間における連結売上高が1,650百万円、減収による影響で連結営業利益が690百万円それぞれ減少し、また、円高による為替差損40百万円の発生、持分法による投資損失額の増加26百万円等を見込むことにより連結経常利益が755百万円減少する見通しとなりましたので、前回予想を修正いたします。(2)通期 平成29年3月期通期の業績については、海外を中心に成長を続ける太陽電池市場を背景に、現在、新たな複数の中国大手顧客に対し、技術サポートと合わせた受注活動を展開しており、下半期における電子材料スライス周辺事業の売上高は上期想定額の約3倍となることを見込んでおります。また、ダイヤモンドワイヤの更なる細線化(φ0.08mm→φ0.07mm、φ0.06mmの推進)による付加価値向上や生産ラインの技術革新(ダイヤモンドワイヤ生産工数の削減等)を加速させることで収益性の改善を図っております。 これらの状況を踏まえ、平成29年3月期通期業績については、上半期における赤字見通しから黒字転換するものと見込んでおりますが、前回予想数値の実現は困難な状況にあることから、上表の通り前回予想を修正いたします。 なお、今回の修正は、当社グループ事業セグメント中の、電子材料スライス周辺事業に起因するものであり、特殊精密機器事業及び化学繊維用紡糸ノズル事業においては、ほぼ当初計画通りに推移するものと見込んでおります。※上記の業績予想は、本資料の公表日現在において入手可能な情報に基づき算定しており、実際の業績は、今後様々な要因により上記予想数値と異なる可能性があります。
第1四半期累計決算【実績】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
対上期 進捗率 |
発表日 |
15.04-06 |
1,550 |
298 |
310 |
254 |
76.0 |
47.0 |
15/08/12 |
16.04-06 |
1,069 |
0 |
-71 |
-48 |
-10.6 |
- |
16/08/05 |
前年同期比 |
-31.0 |
- |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。1株益、1株配は「円」。率は「%」
業績予想の修正
今上期【修正】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
1株配 |
発表日 |
旧 16.04-09 |
3,850 |
540 |
500 |
300 |
64.19 |
0 |
16/05/13 |
新 16.04-09 |
2,200 |
-150 |
-255 |
-220 |
-47.07 |
0 |
16/08/05 |
修正率 |
-42.9 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
今期【修正】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
1株配 |
発表日 |
旧 2017.03 |
9,400 |
1,700 |
1,600 |
1,000 |
213.73 |
10 |
16/05/13 |
新 2017.03 |
7,300 |
460 |
300 |
140 |
29.92 |
10 |
16/08/05 |
修正率 |
-22.3 |
-72.9 |
-81.2 |
-86.0 |
-86.0 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。1株益、1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
上期業績
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
1株配 |
発表日 |
15.04-09 |
3,084 |
603 |
660 |
540 |
144.7 |
0 |
15/11/13 |
予 16.04-09 |
2,200 |
-150 |
-255 |
-220 |
-47.1 |
0 |
16/08/05 |
前年同期比 |
-28.7 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
今期【予想】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
1株配 |
発表日 |
2015.03 |
5,123 |
819 |
926 |
1,077 |
327.1 |
0 |
- |
2016.03 |
6,836 |
1,435 |
1,440 |
1,221 |
308.4 |
10 |
16/05/13 |
予 2017.03 |
7,300 |
460 |
300 |
140 |
29.9 |
10 |
16/08/05 |
前期比 |
+6.8 |
-67.9 |
-79.2 |
-88.5 |
-90.3 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
3ヵ月業績の推移【実績】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
売上営業 損益率 |
発表日 |
15.04-06 |
1,550 |
298 |
310 |
254 |
76.0 |
19.2 |
15/08/12 |
15.07-09 |
1,534 |
305 |
350 |
286 |
76.6 |
19.9 |
15/11/13 |
15.10-12 |
1,727 |
377 |
366 |
346 |
89.1 |
21.8 |
16/02/12 |
16.01-03 |
2,025 |
455 |
414 |
335 |
84.6 |
22.5 |
16/05/13 |
16.04-06 |
1,069 |
0 |
-71 |
-48 |
-10.6 |
- |
16/08/05 |
前年同期比 |
-31.0 |
- |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。