貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

6081 アライドアーキテクツ

東証G
267円
前日比
-3
-1.11%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
75.9 1.26 7.09
時価総額 38.0億円
比較される銘柄
トランスコス, 
CINC, 
ホットリンク
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

アライドアーキ Research Memo(1):2017年12月期上期は2ケタ増収ながら営業損失を計上


■要約

アライドアーキテクツ<6081>は、自社開発のSNSマーケティングプラットフォーム「モニプラ」の運営等を通じて、顧客企業のSNSマーケティング活動を総合的に支援する事業を展開している。市場が拡大しているSNS領域に特化し深堀りすることにより、専門性と独自性を兼ね備えたソリューションをワンストップで提供してきたことが同社の成長を支えてきた。また、Facebookを始め、Instagram、Twitter、LINE<3938>など主要なSNS各社との強固なリレーションを構築しており、会員ユーザー数は国内外で550万人超、顧客企業数も累計で4,000社以上にのぼる(2017年6月末)。SNSマーケティング市場の拡大が追い風となっていることに加え、広告クリエイティブを最適化するグローバルプラットフォーム「ReFUEL4R」も順調に立ち上がっており、同社は本格的な成長ステージに入ってきた。

ただ、2017年12月期上期の業績は、売上高が前年同期比15.2%増の3,050百万円、営業損失が16百万円(前年同期は108百万円の利益)と2ケタの増収ながら今後の事業拡大に向けた先行投資により営業損失を計上した。もっとも、上期における投資効果が下期以降の業績向上に寄与してくることを勘案すれば、想定どおりの進捗と言える。売上高は、「国内SNSマーケティング事業」が、サービス間のクロスセル推進に伴う顧客単価の向上により順調に拡大した。また、海外子会社による「ReFUEL4R」もリニューアル等の影響によりやや伸び悩んだものの、グローバルクライアントとの取引を中心に着実に立ち上がってきた。したがって、上期実績を総括すれば、営業損失を計上した一方で、SNSマーケティング市場の拡大やSNS活用ニーズの高度化を的確にとらえた先行投資を実施し、国内及び海外において成長加速のための体制づくりができたところは高く評価できる。

2017年12月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比33.5%増の8,016百万円、営業利益を同104.6%増の603百万円と増収増益を見込んでいる。弊社でも、好調な外部環境(SNSマーケティング市場の拡大等)が追い風となっている中で、先行投資の効果が下期以降の業績の伸びに寄与する可能性が高いことから、同社の業績予想は十分に達成可能とみている。最大の注目点は、国内及び海外への先行投資が今後の業績拡大に向けて、どのような形で成果を生み出していくのかであり、その進捗状況を見守りたい。

同社の成長戦略の軸は、主力の「国内SNSマーケティング事業」の拡大のほか、海外子会社による「ReFUEL4R」、及び新たに開始した「越境プロモーション事業」によるグローバル展開である。弊社では、国内SNSマーケティング市場は、まだこれからの市場であることに加え、市場が拡大するなかで優位性を発揮できる同社には大きな成長余地があるものとみている。また、革新的な事業モデルで世界シェアNo.1を目指す「ReFUEL4R」についても、今回の先行投資により成長に拍車がかかる可能性が高い。一方、「越境プロモーション事業」については本格的な業績貢献には時間を要するものの、ポテンシャルや具現性を高く評価している。日本商品を買いたい中国の消費者と、中国市場に参入したい日本企業の双方からの需要が大きい上、中国最大規模のSNS「Weibo」グループとの提携は同社にとって大きなアドバンテージになるだろう。新たな2つの事業について、今後の動向に注目していきたい。

■Key Points
・2017年12月期上期業績は2ケタの増収ながら営業損失を計上
・今後の事業拡大に向けて、国内及び海外への積極投資を実施
・2017年12月期の業績予想については、期初予想を据え置き、増収増益を見込む
・「国内SNSマーケティング事業」の拡大に加えて、順調に立ち上がってきた「ReFUEL4R」と「越境プロモーション事業」によるグローバル展開により成長を加速する方針である

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均