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2016年03月15日16時02分

IBJ Research Memo(2):婚活会員数は40万人を超え、年々増加


■事業概要

(1)事業内容

IBJ<6071>は婚活に関連する様々なサービスをオンライン(ネット)とオフライン(リアル)の両面から提供する日本最大規模の婚活サービス企業である。同社サービスを利用する婚活会員数は2015年12月末で約42万人に上り、年々増加の一途をたどっている。

事業セグメントとしてはメディア部門とサービス部門の2部門で開示しており、メディア部門はコーポレート事業、コミュニティ事業、イベント事業の3つの事業で、サービス部門はラウンジ事業で構成されている。2015年12月期の売上構成比で見ると、売上高はイベント事業が37.7%と最も高く、次いでラウンジ事業が31.4%を占め、2つの事業で60%を超えている。また、事業利益でもこれら2事業で全体の50%を超えているが、収益性はコーポレート事業やコミュニティ事業が相対的に高く、すべての事業がバランスよく収益を稼ぎ出しているのが特徴と言える。

○コーポレート事業
コーポレート事業は、主に同社が設立した国内最大級の結婚相談所ネットワーク「日本結婚相談所連盟」に加盟する結婚相談所向けのサービスとなる。加盟店は「IBJシステム」と呼ばれるお見合い管理システムを導入することによって、同連盟に登録されている1,100社超の結婚相談所、約5.6万人に上る会員のデータベースを共有することが可能となり、お見合いのセッティング機会が増大するなどのメリットを享受している。また、同連盟では業界活性化・健全化のための定例会(勉強会)の開催やガイドラインの設定、あるいは加盟店同士のコミュニケーションツールとなるIBJ新聞(季節毎)の発行も行っている。現在、国内で事業活動している結婚相談所は約2,000社あるとみられており、相談所ベースでのシェアは5割強の水準となっている。特に、最近では新規開業する相談所が加盟するケースが増加傾向にあり、シェアも年々上昇している。同連盟の売上高は加盟店からの開業加盟金120万円と、システム利用料月額約2万円からなり、同事業売上高の6?7割を占めている。その他、同事業の売上高としては運営するサイトでの広告販売収入やECサイト「emma」の売上高なども同事業に含まれている。

○コミュニティ事業
コミュニティ事業では、婚活サイト「ブライダルネット」の運営を行っている。登録会員数(無料会員含む)は2015年12月末で21万人超、うち月額有料会員数は1.7万人超となっている。同事業の売上高は、主に「ブライダルネット」の有料会員から得られる月額利用料3,000円(税込)からなる。婚活サイトでは男女で利用料金に格差を設けているところも多いが、「ブライダルネット」では男女同一料金としているため、冷やかしの会員はほとんどみられず、真面目に婚活をする独身男女を対象としたサイトであるのが特徴となっている。また、婚活の相談やカウンセリングサービスなども専任担当者により無料で提供している。

○イベント事業
イベント事業には、婚活パーティーサイト「PARTY☆PARTY」の運営・イベント事業と、合コンセッティングサイト「Rush」の運営事業が含まれる。売上高は主に1人当たりイベント参加費用4,000~5,000円×動員数からなる。

「PARTY☆PARTY」で企画した婚活パーティーや各種イベントは、主に自社直営のイベントスペースをパーティー会場として利用することで低コスト運営を実現している。会員からのイベント参加料(前払い)が主な収入源となっており、首都圏、京阪神、名古屋に加えて、ここ1~2年で仙台、広島、福岡、熊本、宮崎など地方主要都市でも婚活パーティーが開催されている。なお、広島、福岡、熊本に関してはパートナー企業との共同開催形式を採っている。

一方、「Rush」は登録会員数が27万人超と国内最大級の合コンセッティングサイトとなっており、会員は日時や場所、人数、年齢など各種条件検索により希望する合コンに、サイト上から参加申し込みするシステムとなる。同社では合コンのセッティングのほか、飲食店の選定・予約・代金精算代行サービスも一括して提供している。合コン参加者からは飲食代金込みの参加料金を前受金で徴収し、また、契約する飲食店からも送客手数料などを別途収受している。

○ラウンジ事業
ラウンジ事業では、主要都市及びターミナル立地に特化した結婚相談所「IBJメンバーズ」の運営を行っている。2015年12月末時点で、首都圏と大阪、神戸、名古屋に合計9店舗出店している。徹底した成婚主義にこだわっているのが特徴で、業界最高水準の成婚率52.6%※を実現している(業界の平均水準は10~30%)。

※2015年1月~7月実績。成婚率=成婚退会者数÷全退会者数

成婚率の高さの背景には、「IBJシステム」による約5.6万人の豊富な会員データベースの活用に加えて、優秀なカウンセラーによる少人数専任制(1カウンセラー当たり担当会員数は約60名まで)を敷いていること、成婚報酬主義を採用していることなどが挙げられる。また、同社の新規会員は「PARTY☆PARTY」など自社グループ内サービスからの入会者が過半を占めるため、会員獲得のためのマーケティングコストも競合他社と比較して抑えることができ、そのコスト分を優秀なカウンセラーの維持獲得費用に振り向けることで、サービス品質の維持向上に努めていることが、成婚率の高さにつながっていると考えられる。なお、同事業は会員からの入会金、年間活動サポート費、月会費、成婚料が主な収入となっており、サービス内容によって4つのコースに分かれている。会員の年間費用は平均で18~24万円程度となり、これに成婚した場合は成婚料として1人当たり21万円を受領している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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