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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6050 イー・ガーディアン

東証P
1,379円
前日比
-22
-1.57%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.6 1.50 1.96 65.91
時価総額 165億円
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EG Research Memo(3):ゲーム関連、監視・カスタマーサポート関連、広告関連が3本柱


■イー・ガーディアン<6050>の会社概要

2. 事業概要
売上高の主力はソーシャルサポート業務とゲームサポート業務であり、アド・プロセス業務を加えると全社売上高の約9割(88.8%)を占める。

(1) ソーシャルサポート事業
ソーシャルサポート事業は、投稿掲示板やEC、SNSなどを対象に監視・カスタマーサポート、運用、分析といった多種多様な業務を代行する。厳選された人材による監視サービス(有人監視)が基本であるが、その効率を上げるために専門特化した監視ツール(システム監視)も併用される。独自開発されたAIシステムにより低コストかつ高品質なサービス提供をするうえで武器になっている。従来は監視系の業務が主体だったが、現在はカスタマーサービスの代行や金融系サービスの本人認証サービスなどのカスタマーサポート系業務にシフトしている。全社売上の35.5%(2019年9月期第2四半期)を構成する。前年同期比で19.9%の成長である。

(2) ゲームサポート事業
ゲームサポート事業は、オンラインゲームを運営するクライアントに対し、問い合わせ対応を始めとする運営をサポートするとともに、デバッグ等の周辺業務もトラネルを中心に展開する。ゲームをリリースする前に行うデバッグ作業からリリース後の問い合わせ対応までをワンストップで提供できる体制を整え、他社との差別化を狙う。海外のゲーム会社の日本進出などグローバルな業務が増える傾向にある。全社売上の40.0%(2019年9月期第2四半期)を占め、同社最大の事業である。前年同期比で4.1%の成長である。2019年9月期上期に成長が鈍化したのは、国内ゲーム会社からの需要減少が影響している。

(3) アド・プロセス事業
アド・プロセス事業は、広告審査業務を始め、広告枠管理、入稿管理、広告ライティング等の業務を提供する。同社センターで請負う場合と派遣・常駐する場合がある。広告関連の業務は、過去労働集約的な面が強かったが、同社独自のAIシステムやRPA(Robotic Process Automation)を活用し生産性が向上している。全社売上の13.3%(2019年9月期第2四半期)である。前年同期比で12.2%の成長である。

上記3事業の事業モデルの特徴は、対応量(件数)に応じた課金体系であり、リーズナブルな料金で専門的なサービスを受けられ、導入までのスピードが速いのも同社の特徴である。

(4) その他事業
その他事業は、脆弱性診断やセキュリティ対策サービスを展開する子会社のEGセキュアソリューションズ、ハードウェアのデバッグ事業のアイティエスなどの業績などが含まれる。全社売上の11.2%(2019年9月期第2四半期)である。前年同期比0.9%増である。

(5) 人とシステムによる低コスト・高品質が強み
同社の業務は人材による監視サービス(有人監視)から始まっており、現在でもその基本は変わっていない。以前からシステム化が行われており、2000年代から、あらかじめ登録しておいたNGワードをハイライト表示する機能などは使われていた。2010年代に入り、人工知能型テキスト監視システム「E-TRIDENT」や人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」が併用されるようになると、業務は格段に進歩し、他社ではできない低コスト及び高品質が実現できるようになった。また、2018年からは、自社開発のRPA(Robotic Process Automation)を活用した業務の自動化に本格的に取り組む。特にアド・プロセス分野では、広告代理店・メディア運営企業の働き方改革、労働時間縮小の潮流があり、RPAを活用した業務効率化のニーズが高い。2019年にHmcommと連携し、AI音声認識の活用によりリアルタイムでの動画監視をするシステムを開発し稼働を開始した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《SF》

 提供:フィスコ

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