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6050 イー・ガーディアン

東証P
1,350円
前日比
-23
-1.68%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.3 1.47 2.00 32.02
時価総額 161億円
比較される銘柄
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サイバー, 
ディーエヌエ
決算発表予定日

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EG Research Memo(4):「大阪GAMELABO」開設。社内eスポーツチームの練習拠点としても活用


■成長戦略

1. 大阪GAMELABO開設、社内eスポーツチーム支援
イー・ガーディアン<6050>は、2018年4月に大阪梅田に「大阪GAMELABO」を開設した。同社が手掛けているゲームサポート分野では、VRやAR、eスポーツなどゲーム自体の種類が多岐にわたり、専門性が益々求められるようになっている。この新施設は、ゲームに精通した人員のみで構成し、ゲーム関連サービスのハブ拠点と位置付ける。

同社は2017年9月、eスポーツチーム「e-Guardians(イーガーディアンズ)」を創設しており、新施設はチームの練習拠点としても重要な役割を果たす。ゲーム関係の業務に従事する社員の多くがゲーム好きであることから、社員から選抜し公式大会本選出場を目指している。会社側で大会参加費や渡航費用などを支援し、試合前の練習時間や大会出場期間も業務時間とみなすなど、選手をサポートする環境作りに努め、「e-Guardians」を通して新たな働き方を発信したい考えだ。「大阪GAMELABO」開設後の人材募集には多くのゲーム好きな人材の募集があり、新規採用での手応えは十分である。

コンピューターゲーム・ビデオゲームを使った対戦形式のスポーツ競技「eスポーツ」は、2022年のアジア競技大会の正式種目に採用されるなど、国際的にエンタテイメントコンテンツとして注目が高まる。欧米や中国ではで高額の賞金をかけた大規模な大会も開かれ、ゲーム会社から支援を受けるプロ選手も急増している。2016年のeスポーツの市場規模は約4億9300万ドル(Newzoo調査)、2021年は約16億5000万ドルに達すると予測されている。

2. AI・RPA等のシステム活用による競争力の強化
同社は、人材による監視(有人監視)と、人的サービスの効率を上げるために専門特化した監視ツール(システム監視)を併用することで高品質かつ高効率なサービスを提供する。また、監視以外の業務においてもRPA(Robotic Process Automation)を導入し業務の自動化を図っていく考えだ。

E-Tridentは、2011年に同社が独自開発したAI(人工知能)型自動テキスト投稿監視システムである。常に最新のNGワードが更新され、AI機能による自己学習で監視の精度が自動的に上がっていくという特徴がある。

ROKA SOLUTIONは、2014年に東京大学との共同研究により生まれたAI型の画像認識システムであり、低コストかつ高品質な画像識別が可能である。ビッグデータ解析や児童ポルノ取締まり、模造品検知などの監視を始め、最近ではおすすめアイテム選出など顧客接点での活用など様々な用途で活躍している。

2017年にサービス開始されたAIシステム「Kiducoo AI(キヅコウ エーアイ)」は最新の物体検知アルゴリズムを採用し、SNSやインターネット広告などの画像データに含まれる要素を自動解析し、タグ付けすることができる画像内物体検知システムである。画像に「何が写っているか」「どこに写っているか」の分析を得意とするため、特定ターゲットにとってのトレンドや特定シーンでの使用商品の傾向等を導き出し、マーケティングデータの収集に役立つ。

2018年からは、RPA(Robotic Process Automation)を活用した業務の自動化に本格的に取り組む。同社はこれまでも独自の業務分析専門チームが顧客企業に入り込み、顧客企業毎に業務フローや基準書・マニュアルを作り上げてきた。RPAツールは外部から調達を考えており、独自ツールの開発や外販は行わない方針。あくまでもサービスレベルの向上と業務の効率化が狙いだ。特にアド・プロセス分野では、広告代理店・メディア運営企業の働き方改革、労働時間縮小の潮流があり、RPAを活用した業務効率化のニーズが高い。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《MW》

 提供:フィスコ

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