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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6037 ファーストロジック

東証S
512円
前日比
+7
+1.39%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.5 2.13 1.56 659
時価総額 121億円

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ファストロジク Research Memo(6):まずは「楽待」の物件掲載数、PV数、会員数、加盟店数の伸張を図る


■成長戦略と収益の成長性

(1)基本的スタンス

現状のファーストロジック<6037>の事業は不動産投資のポータルサイト「楽待」の運営だけであるため、弊社では同社の成長戦略について、X、Y、Zの3軸で整理して考えている。X軸とはグラフの横軸であり、数量的成長を意味している。数量というのは、「楽待」の物件掲載数、PV数、会員数、加盟店数などのことを念頭に置いている。Y軸というのはグラフの縦軸であり、各サービスの単価や加盟店1店当たり売上高を想定している。Z軸とは奥行方向の軸であり、サービスの多層化(サービスメニューの追加や海外展開など)による収益拡大だ。

同社は、ここ数年の実績と足元の状況、及び将来予測を総合的に勘案し、当面はX軸の伸長を成長戦略の中心に据えることを明確にしている。具体的には、物件掲載数のシェアを現状の約50%から、できる限り早期に73.9%に引き上げることを目指している。73.9%というシェア目標値は坂口社長が信奉するランチェスター戦略において上限目標値とされるもので、「当該市場において独占的となり、その地位は絶対的に安全となる」とされるものだ。

Z軸の成長は現状では白紙の状態とみられる。前述のように「楽待」は4つのサービスメニューから構成されており、そこに「大家さんの味方」が加わり収入の厚みは着実に増している。一方で、「楽待」の海外展開はまったく手つかずの状況だ。この点について同社は特段焦りを見せているわけではない。同社が、国内における「楽待」(「大家さんの味方」も含む)事業には依然として高い成長余地が残されていると考えているためだ。弊社も、Z軸については当面無理をせず、「楽待」事業の深堀りによる成長を目指すという同社の考え方を支持したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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