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6037 ファーストロジック

東証S
512円
前日比
+7
+1.39%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.5 2.13 1.56 659
時価総額 121億円

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ファストロジク Research Memo(5):「大家さんの味方」はリフォームを対象としたマッチングサービスを提供


■会社概要と事業モデル

(4)「大家さんの味方」の収益モデル

リフォームを対象にした「大家さんの味方」の収益モデルも原則としては「楽待」と同じだ。すなわち、投資用不動産オーナーである個人会員と加盟店(典型的にはリフォーム会社)とをマッチングさせるサービスを提供し、料金は加盟店から受け取る、というものだ。「大家さんの味方」が加盟店へ提供するサービス(ファーストロジック<6037>にとっての収入源)は以下の2つとなっている。

一括見積りサービス
これは個人会員がリフォーム会社を選定して見積もりを依頼した場合に、リフォーム会社は見積もりを返すとともに、システム利用料を同社に対して支払うというもので、「楽待」における査定サービスと同様のものだ。料金は見積金額に応じて1,000円~100,000円となっている。加盟店は見込み客情報を獲得できるほか、受注のチャンスが増大することになる。

(5)「楽待」の現状

創業以来、「楽待」は順調に拡大し、会員数、アクティブユーザー数、PV数は一貫して右肩上がりが続いている。この状況は、「楽待」が非常にアクティブな状況にあることを示していると言える。ポータルサイトにとっては活況であることが最も重要なことであり、活況さが物件掲載数や会員数を拡大させてポジティブ・スパイラルの形成へとつながっていく。現状は、まさにポジティブ・スパイラルの状況にあるというのが、弊社の理解だ。

「楽待」のアクティブな状況を維持・拡大させるという意味では、「大家さんの味方」の存在は大きいと弊社では考えている。前述のように、「大家さんの味方」のローンチの結果、不動産投資のライフサイクル全般を「楽待」がカバーすることとなった。これはそれだけ会員の活動をアクティブ化し、サイトの価値を高めることにつながる。

さらに言えば、「楽待」が“未完成”で発展途上である点も重要なポイントだと弊社では考えている。「楽待」は投資用不動産を紹介することが目的なのではなく、不動産投資に関する様々な情報を総合的に提供することを目指している。「大家さんの味方」のローンチで投資用不動産の買付けと売却の間にある“保有”期間をカバーした。しかし不動産投資にあっては、ファイナンス(資金調達)は非常に大きな要素を占めるほか、所有不動産の運用においても、居住用の賃貸以外にも民泊や観光用宿泊施設など様々な方法が考えられる。こうした情報を「楽待」に包含していくことは、同社にとって新規の収益源の獲得になると弊社では期待している。その際、現在「楽待」が有する物件情報や会員数は大きなアセットであり、そうした新規事業の垂直立ち上げに大きく貢献するものと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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