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6034 MRT

東証G
810円
前日比
-5
-0.61%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
55.1 0.96 77.29
時価総額 46.3億円
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MRT Research Memo(6):2016年3月期と2017年3月期は中長期の成長加速に向けた投資フェーズ


■業績動向

●2016年3月期業績

(1) 2016年3月期業績の概要

MRT<6034>の2016年3月期連結業績は、売上高が1,001百万円(前期単独比20.4%増)、営業利益は199百万円(同14.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は140百万円(同47.0%増)となり、2ケタ増収・増益を記録した。加えて、売上高、各利益ともに会社計画を上回った。

医師紹介(非常勤医師及び常勤医師紹介)の売上高は同19.0%増の939百万円となった。これは、主力サービスである非常勤医師紹介(Gaikin)が、東海、関西エリアでの拠点拡充の効果が顕在化したことなどから大都市圏を中心に紹介件数が増加(前期比4.5千件増)したことと、料金体系の一部改訂の効果がプラス寄与したことから、好調に推移したことが主要因。加えて、コメディカル紹介などその他も同48.0%増の62百万円と堅調に推移した。なお、当期純利益が大幅増益となったのは、訴訟関連費用引当金戻入額21百万円※1と情報セキュリティ体制対策費用引当金戻入額21百万円※2の特別利益43百万円が発生したためだ。

※1同社と元取締役(元システム担当取締役)との間で係争していた民事訴訟において元取締役の請求をすべて棄却した第一審判決が相当であると東京高等裁判所が控訴を棄却し、期限までに上告等がなされなかったため、訴訟が確定し、損害賠償金を支払う可能性がなくなったことによる。
※2 2016年3月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)総合性評価制度の認定を受け情報セキュリティ対策に目処がついたため。

(2) 2016年3月期の取り組み

同社は、既存事業の拡大と新規事業の創出のための投資を積極的に行った。まず、医師会員、医療機関の増加を図るために、2015年3月の名古屋事務所開設に続いて、同年9月に大阪に営業所を開設し、東海、関西エリアへ営業エリアを拡大した。さらに、同年9月にRIZAP(株)と、10月には(株)リクルートメディカルキャリアと業務提携した。

一方、新規事業創出に関しては、同年4月に(株)リボルバーと「Good Doctors」の立ち上げで業務提携したほか、同年6月に(株)メドレーと新たな事業機会の創出、市場創造を目的として資本・業務提携を行った(同社出資額66.5百万円)。さらに、同年8月に(株)エム・ビー・エスが研究開発する「指先採血検査」を軸に資本・業務提携したのに続き、同年9月にはオプティムと「ポケットドクター」の共同開発に関して業務提携を行った(2016年2月に「ポケットドクター」を正式に発表)。

さらに、昨年12月には医科歯科の検索・問い合わせサービス(ユーザーと医療機関(医科歯科)をつなぐプラットフォーム)を展開するため、会員数1,000万人超を誇る「EPARK」ブランドで飲食店・医科歯科・美容院の予約・送客サービスを中心としたソリューション事業や、広告代理店事業を展開する光通信と資本・業務提携※を行い、その予約・送客システムを運営し、事業ノウハウを持つ光通信の連結子会社アイフラッグと、一般ユーザーがエリア、時間、診療科目、独自情報などから診療を希望する全国の医科歯科を問い合わせできるシステムを構築、業界のトップシェアとなるサイト運営を行う合弁会社MRT NEO(資本金60百万円)を設立した。

※同社は、継続的、安定的な関係を構築するために、光通信及びアイフラッグを割当先(それぞれ135千株、合計270千株。発行済株式数の11.59%に相当)とする第三者割当増資(調達額392百万円)を実施した。なお、資金使途は、医療人材紹介サービスの拡大、新規サービスの拡充、合弁会社への払込資本金に充当。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《HN》

 提供:フィスコ

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