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2016年01月08日16時18分

MRT Research Memo(9):バーチャル病院の実現により豊かな医療の創造を目指す


■中期的な成長戦略

MRT<6034>を取り巻く医療業界であるが、高齢化を背景に医療サービス市場(規模は520兆円程度)の成長が全世界的に見て急速に進行している。日本においても2025年問題※1が取り沙汰されているように高齢化が進行中で、医療費の増大※2が顕著になっており、医療サービスにとどまらず、予防医療、ヘルスケア分野のニーズが急速に拡大しつつある。このため、政府の成長戦略においても医療サービスの充実化は、国家戦略の主軸として位置付けられている。
※1 2025年頃の日本で「団塊の世代」(1947年~51年生まれ)の人々が75歳以上となることにより起こる諸問題のこと。25年には団塊の世代が75歳以上(後期高齢者)となり、15歳~64歳の現役人口も減少するため、日本人の5人に1人近く(2,179万人、18.1%)が75歳以上となる超高齢社会となる。このため、25年頃には医療・介護・福祉サービスの需要が高まり、医療・介護などの負担と給付が大きく変わり社会保障財政の運営にネガティブな影響が出ると見られている。
※2厚生労働省の試算によると、2011年度38兆円であった医療費は2025年度に60兆円へ膨らむとしている。

こうした環境下であるが、同社の中期経営計画は公表されておらず、具体的な数値目標はない。しかし、弊社では、同社のこれまでの取り組み状況から判断し、中長期の成長戦略は、既存の主力事業である医師ネット紹介事業をキャッシュカウとして、1)医師と医師をつなぐ、2)医療の情報を必要とする企業と医師をつなぐ、3)患者と医師をつなぐ仕組みである「医療・ヘルスケア情報プラットフォーム」を構築し、それを活用し創出される新規サービスを成長ドライバーに育成する構想となっていると考える。

既存事業の医師ネット紹介に関しては、様々な企業と提携することによる知名度の更なる向上を図り、全国レベルで医師会員を増加させ医師ネットワークを一段と拡大させる。その拡大した医師ネットワークをベースに、インターネットを活用したバーチャルな総合医療・ヘルスケアプラットフォームの運営を目指すことになろう。

その布石が2016年1月の正式リリースを予定している医師と患者や生活者をつなぐ遠隔医療健康相談「ポケットドクター」である。具体的な内容は12月以降に発表される予定になっているが、その概要はスマホなどのスマートデバイスを使用して24時間365日、「Face to Face」で医師に健康相談ができるというもの。将来的にはこの仕組みを様々なデバイスと組み合わせることで、医療施設に行かなくとも医師の診察を可能にする、バーチャルな病院の構築へ発展して行くものと考えられる。その後、米国、アフリカ、アジア諸国など海外へ展開する構想も俎上にあるようだ。このため、弊社では、地域格差なく誰もが医療を受けられるバーチャルな病院の実現可否の試金石と位置付けることができる「ポケットドクター」の具体的な内容、サービスの立ち上がり状況に注目する必要があると考える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《RT》

 提供:フィスコ

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