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6034 MRT

東証G
802円
前日比
-2
-0.25%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
54.6 0.95 73.00
時価総額 45.8億円
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【社長に訊く】(5):MRT馬場稔正社長(前半)


上場企業の経営者に迫る!「フィスコリサーチレポーター飯村真由の“社長インタビュー”」
~第5回 MRT 馬場稔正社長(前半)~

みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。
第5回はMRT<6034>の馬場社長にインタビューしてきました!医療情報プラットフォームを展開しており、2014年上場の大トリを飾った企業です。是非最後まで読んでみてくださいね☆
※なお、このインタビューは9月25日にフィスコアプリに先行配信したものを一部変更してお届けしております。

飯村:社名の由来は何ですか?

馬場:当社は東京大学医学部附属病院の医師の互助組織が母体となって、2000年に有限会社メディカルリサーチアンドテクノロジーとして設立されました。昨年9月、その頭文字を取り、現MRTに商号変更しました。

飯村:起業したきっかけを教えてください。

馬場:1つは、私がもともと小児喘息で、幼少時代よく病院にお世話になっていたので、医療はとても身近な存在だったこと。もう1つは、20歳の頃、交通事故で生死の境を彷徨ったことがありまして。その時、後ろのトラックの運転手の方が近くの病院に運んでくれて、すぐに緊急オペを受けることができ、奇跡的に死なずにすんで、その経験によって医療への感謝と人のために何かやりたいという気持ちが芽生えたことです。

飯村:それは大変でしたね。その後、すぐに医療系のお仕事を?

馬場:はい。地元(福岡)の大きな病院の事務職に就きました。そこではボーナス前にテストがあるのですが、就職して最初のテストで1位を取り、東京のグループに引っ張られました。実は、事故の影響で過去の記憶がなくなりまして。頭の中が空っぽになったせいか、暗記がすごく得意になっていたんです。東京へ行ってからは、まず医療機関等のM&Aの仕事に携わりました。理事長のカバン持ちもやらせてもらい、経営のこともだんだんわかるようになりましたし、夜間・休日は税理士の学校にも通い、グループの経理の責任者を任されるなど仕事はとても面白かったです。

飯村:どのような経緯で独立をしようと?

馬場:医療の現場では、カルテはまだ紙ベースで非常にアナログ。改善点が多く、自分が医療業界の仕組みを変えたいと思っていました。経営やM&Aのことは詳しくなっていましたが、医療の世界ではヒエラルキーの頂点が医師であり絶対的な存在で、起業するには医師のパートナーが必要だと思っていた頃、東大から外勤で来ていた冨田(現会長)と出会いました。1997年、透析センターをM&Aし、私がその責任者をしていた頃のことです。

飯村:パートナーとの出会いが大きな転機となったのですね!

馬場:はい。私達はまず2000年10月、東京・板橋に「セブンデイズクリニック」というコンビニのようなコンセプトで年中無休9時~21時まで診療を行うクリニックを立ち上げました。当時としては画期的なシステムだった電子カルテも作り、それを全国に向けてフランチャイズ化したいと思っていました。その中で、医師も紹介していこうとしたことがMRTへの参画の始まりです。医師アルバイトのデータベースを構築し、専門科ごとに情報を集めていきました。私が正式に合流したのは2002年の5月ですが、当時は医師の人材マッチングがまだサービスとしてなかったので、営業したらどんどん仕事になりましたね。

飯村:上場は起業した当時からの目標だったのでしょうか?

馬場:いえ、上場を目指すようになったのは随分あとになってからです。私が副社長から社長に就任したお祝いを社員達がしてくれた時のこと。社員みんなが「上場しましょう!」と言ってくれて、社長就任の記念に作ってくれた日本酒の箱に寄せ書きをしてくれたんですよ。忘れもしない2010年5月29日のことです。その日から「上場に向けて駆け抜けるぞー!」と一丸になりました。そこから明らかに会社の勢い、社員のモチベーションが加速していきましたね。

飯村:御社の事業内容について改めて教えてください。

馬場:医師の外勤先を紹介する「Gaikin」や医師の転職先を紹介する「career」といった人材サービスが中核事業です。現在の医師会員は約2万人で、働き盛りの30~40代が半数を占めています。東大卒の医師の3人に1人がMRT会員というネットワークに強みがあり、ほとんど広告をせず口コミ紹介が中心です。医師紹介実績は累計75万件を超えており、業界トップクラスです。日本には1日あたり約800万人の患者がいると言われていますが、当社は毎日300~多い時で500件くらいのペースで医師と医療機関をマッチングさせています。医師1人あたりが50名の患者を診ていると仮定すると1日あたり15,000~25,000人をサポートしていますので、非常に社会性のあるサービスモデルだと考えています。

飯村:国内医師は約30万人ですので、まだまだ伸びしろがありそうですね?

馬場:はい。現在の関東を中心とした事業モデルを日本全国へとスピーディに拡大することを経営課題としています。名古屋営業所の開設に続き、2015年9月初旬に大阪営業所を新規開設し、関西地区へのサービス拡大を進めています。現在は8000医療機関と契約していますが、全国には10万件ほどありますので、早期に全国展開が実現できれば、おのずと提携医療機関数・医師会員数ともに増加していくものと考えております。

飯村:医師が「Gaikin」を利用するメリットとは?

馬場:24時間365日対応しておりますので、医師の要望に柔軟かつ迅速に対応することができるところです。また、やむを得ない事情で外勤をキャンセルしたい場合でもフォロー体制がしっかりしているので安心してご利用いただけます。医療機関と直接やり取りする場合は穴埋めしてくれる医師を自分で探さなくてはいけませんが、「Gaikin」はもともと医師同士の“助け合いの精神”から生まれたサービスですから。

飯村:「ネット医局」はどのようなサービスですか?

馬場:医師・医局と企業をつなぐプラットフォームです。スケジュール管理やSNS医局のグループ間でコミュニケーションが取れる無料ツールで、関連病院の管理もできるため好評です。現在は関東を中心に80を超える医局に導入されており、まずは今期16年3月期中に150医局への導入を目標として、全国2000医局へ幅広い普及拡大を図っています。

飯村:その他のサービスについても教えてください。

馬場:2015年4月から医師と人々をつなぐ医療・ヘルスケア関連の情報メディア「Good Doctors」の提供を開始しました。その他にも、産業医マッチングサービスや医師開業支援サービスなども行っています。

<後半に続きます~!>

《NO》

 提供:フィスコ

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