貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

6033 エクストリーム

東証G
1,285円
前日比
-1
-0.08%
PTS
1,283円
11:05 04/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.6 1.46 2.33 2,640
時価総額 70.7億円
比較される銘柄
シリコンスタ, 
テンダ, 
アピリッツ
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

エクストリーム Research Memo(1):主力ソリューション事業順調、海外ゲームパブリッシング事業で収益多角化を


エクストリーム<6033>は、ゲーム開発会社を中心とする顧客企業に対して高い技術力を提供するクリエイター&エンジニアのプロダクション企業。「まじめに面白いを創る会社。未来の楽しいを造る会社。」を企業コンセプトとして掲げ、クリエイターやエンジニアなどの技術者を派遣するソリューション事業とゲームソフトなどエンターテインメント系のソフトウェア開発、ライセンスビジネスなどを行うコンテンツプロパティ事業の2つの事業を展開する。今年4月にソリューション事業における非エンターテインメント系顧客基盤の拡大を狙い、インフラ設計からサイト運用までワンストップのソリューションを提供するSI事業を主たる事業として展開する(株)ウィットネストを連結子会社化した。

2017年第2四半期累計期間(4月?9月)の連結業績は、売上高が単独前年同期比※44.4%増の1,622百万円、営業利益は同945.0%増の232百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同802.1%増の141百万円と大幅な増収・増益となり、過去最高を記録した。主力のソリューション事業が順調に拡大したことに加えて、ウィットネストの子会社化がかさ上げ要因として働いたことが主要因。加えて、前年同期に低迷したコンテンツプロパティ事業で利益確保を最優先した運営方針に転換し営業損失が縮小したこともプラス寄与した。

※2016年4月15日付でウィットネストの株式を100%取得したことに伴い、連結決算へ移行した。

同社は今年10月に、ロシア・モスクワに開発拠点を置くDatcroft Games Ltd(以下、Datcroft)と業務提携を行い、良質な海外ゲームタイトルを日本国内のゲーム市場を中心にマルチプラットフォーム、マルチデバイス向けに積極的に配信・運営する海外ゲームパブリッシング事業を開始した。年度内にDatcroftの複数タイトルをリリースする予定(11月に1タイトルはリリース済)であるほか、Datcroft以外の海外ゲーム会社とも提携を行う予定で、これらの海外ゲーム企業のタイトルを複数配信・運営することになっており、海外ゲームパブリッシング事業をコンテンツプロパティ事業の収益源の1つに育成することを目指している。

2017年3月期業績については、第2四半期累計業績の通期計画(売上高3,441百万円、営業利益326百万円、親会社株主に帰属する当期純利益210百万円)に対する進捗率は売上高47.1%、営業利益71.2%、親会社株主に帰属する当期純利益67.3%と前年同期(売上高46.7%、営業利益11.8%、当期純利益13.0%)の水準を利益は大きく上回っているものの、下期に従来から注力している教育・研修で更なる投資を行うことを前提として期初会社計画のまま据え置いた。

弊社では、1)第2四半期累計業績における利益進捗率が極めて順調である、2)主力のソリューション事業はウィットネストの子会社化の効果もあり第2四半期までと同様に好調が続くと予想される、3)11月にソフトをリリースした海外ゲームパブリッシング事業を計画にまったく織り込んでいない、??などから、会社計画は保守的で、第3四半期業績の数値が固まれば上方修正される可能性が高いと予想する。加えて、同社の中期的な成長力を予想するに当たって重要な手掛かりとなる海外ゲームパブリッシング事業の立ち上りの状況と、中期的に同社の競争力の源泉となるエンジニアを育成する教育・研修の進捗について注目する。

■Check Point
・2017年3月期第2四半期累計業績は単独前年同期比大幅な増収・増益で、過去最高を記録
・収益の多角化を図るため、Datcroft社と提携し海外ゲームパブリッシング事業を開始
・下期は中期的な同社の競争力の源泉となるエンジニア育成のための教育・研修を強化

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《YF》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均