住友鉱が続落、ＬＭＥ銅・ニッケル先物の年初来安値更新に非鉄株売り

　住友鉱<5713>が続落し、三菱マテリアル<5711>、ＤＯＷＡホールディングス<5714>も続落、三井金属<5706>は変わらずを挟み反落し４ヵ月ぶり安値水準となるなど非鉄金属株が下落し、ＴＯＰＩＸ業種別株価指数では１％超の下げとなり値下がり率上位での推移が続いている。資源価格安を受けて中国など新興国の経済減速懸念に株安懸念が再燃し、18日の海外株式市場・商品市場が下落。ＬＭＥ銅先物価格は５月に今年高値6479.75ドル/トンを見たものの、その後は軟化。18日には5037ドルと３日続落し11日に付けた今年安値を更新した。ニッケル先物相場が３日ぶりに反落し13日の年初来安値を更新したことも嫌気された。
　非鉄市況下落による収益悪化を懸念する売りが続いており、住友鉱は前場には１月16日に付けた年初来安値1568円に迫る場面があった。６月にほぼ７年ぶりに2000円台を回復したものの、その後は、利益確定売りに資源価格下落が重なり上値が切り下がる格好となっている。
（執筆者：熱田和雄　ストック・データバンク）