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5482 愛知製鋼

東証P
3,845円
前日比
-110
-2.78%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.6 0.36 2.08 33.22
時価総額 765億円
比較される銘柄
トヨタ, 
山陽鋼, 
日本製鉄
決算発表予定日

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復活の中国経済、関連株"上昇の宴"が始まる <株探トップ特集>


―素材・市況株好調の裏に中国景気拡大、期待銘柄リストアップ―

 株式市場は「夏枯れ相場」の様相が強まるなか、日経平均株価は依然、2万円ラインを挟んだ一進一退が続いている。そんななか市場の関心を集めているのが、鉄鋼、機械、非鉄、化学といった素材・市況セクターの堅調さだ。これらの銘柄の上昇の要因には、「中国需要」が指摘されている。今秋の中国共産党大会に向け、中国景気の拡大は続くとみられ関連株に活躍期待が膨らんでいる。

●GDPは6.9%増と高成長路線を堅持

 中国経済は順調な拡大を続けている。先月17日に発表された17年4-6月期の国内総生産(GDP)は、実質で前年同期比6.9%増となった。17年の成長目標である6.5%前後を上回った。また、今月1日に公表された7月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.1となった。6月から0.7ポイント上昇し、景気拡大と縮小の分かれ目となる、50を2ヵ月連続で上回った。

 この中国の景気拡大を支えているのが、政府主導の公共投資の盛り上がりだ。中国政府は、道路、空港などインフラ投資を積極的に推し進めている。特に、中国では今秋に5年に1度の「中国共産党大会」が開催される。国家主席の習近平氏は、過去5年間の実績をアピールするためにも、公共投資を中心とする景気拡大策を今後も継続するとみられている。

●安川電、神戸鋼、コマツの好決算を演出

 15年8月に「中国人民元切り下げ」で世界の金融市場が大混乱した「チャイナ・ショック」が起こるなど、中国はこの近年、市場の波乱要因として語られることが多かったが、足もとでは相場のプラス要因と受け止められている。

 例えば、4-6月期の連結営業利益が前年同期比で2.4倍となった安川電機 <6506> は中国向けの産業用モーターやロボットの販売が伸びた。また、同様に連結営業利益が2.4倍に急拡大した神戸製鋼所 <5406> も中国向け油圧ショベルの販売が好調だった。コマツ <6301> の同期の純利益は2.3倍に拡大。建機部門の中国売上高が2倍強に伸びた。中国インフラ投資拡大の恩恵は新日鉄住金 <5401> など鉄鋼業界も享受している。

 さらに、中国景気の拡大が銅価格上昇などでメリットとなる非鉄業界、航路の荷動き活発化が追い風となる海運業界などに幅広い恩恵がもたらされている。

●シャドーバンクや人民元懸念は当面、後退

 懸念要因は、中国経済の不透明要因である「シャドーバンク(影の銀行)」や「中国人民元の動向」などだ。また、不動産市況の過熱感などを気にする声もある。直近の7月の中国貿易統計も伸び悩んだ。そんななか、今後の中国経済に対して外国株アナリストからは「中国人民銀行(中央銀行)は無難なかじ取りを続けており、中国の金融政策が市場の波乱要因には当面なりにくい」とみる声が出ている。また、共産党大会後の景気動向が懸念されるが、「米国や欧州、日本など堅調な世界景気が中国経済を支える構図は今後も期待できる」ともみられている。以下、注目される中国関連銘柄を挙げる。

◇双日 <2768>
 原油や非鉄市況の上昇は総合商社には追い風。4-6月期純利益は前年同期比74%増。PER7倍、PBR0.65倍。

◇Hamee <3134>
 スマートフォンアクセサリーとEC(電子商取引)プラットフォームが主力。中国向け越境EC関連で注目。

◇旭有機材 <4216>
 塩ビバルブ大手。中国など東アジアの液晶・半導体関連が好調。今上期業績を増額修正。PBR0.68倍。

◇愛知製鋼 <5482>
 トヨタ系特殊鋼大手。鉄くず価格の低下や中国向け自動車用特殊鋼の出荷が堅調。今上期業績を増額修正。

◇DOWAホールディングスDOWAホールディングス <5714>
 非鉄大手。環境・リサイクルに強み。銅市況などの上昇は業績拡大要因。株価に上放れ期待。

◇油研工業 <6393>
 油圧機器専業の最大手。中国需要による油圧ショベルの販売増などは追い風。PER10倍、PBR0.64倍と割安。

◇NSユナイテッド海運 <9110>
 不定期船が主力で鉄鉱石や石炭を運ぶばら積み船の市況上昇はメリット。4-6月期営業利益は前年同期比37%増。PBR0.69倍。

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