東製鉄が4日続伸、下期前提保守的で再増額も視野
東京製鉄<5423>が4日続伸。10月下旬の700円台割れで目先底値を確認、上値追い指向が鮮明だ。中国の景気減速などを背景にアジアで鋼材市況が低迷しているが、利益面では生産調整やコスト削減などを進捗させたことによる合理化効果が発現、スクラップ価格の下落に伴う原料安メリットも享受する。前週20日に16年3月期営業利益を120億円から130億円(同1.6%減)へ、最終利益を110億円から120億円(同14.3%増)へ増額修正したことが投機資金の食指を動かす契機となった。鋼材は国内建設業界向けを主力としており、建設需要の堅調な推移が今後も業績を支える見通し。下期前提は保守的であり、市場関係者の間では再増額修正の可能性が指摘されている。
東製鉄の株価は10時59分現在822円(△15円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
東製鉄の株価は10時59分現在822円(△15円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)