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5261 リソルホールディングス

東証P
5,040円
前日比
-50
-0.98%
PTS
5,054円
12:30 04/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.7 1.86 1.59 11.55
時価総額 280億円

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リソル Research Memo(4):多世代が楽しめる、多彩な施設と多様なサービス(2)


■リソルホールディングス<5261>の事業概要

(4) 福利厚生事業
福利厚生事業では、福利厚生サービス「ライフサポート倶楽部」により、企業の「健康経営R」※を応援し、働く人々の「こころ」と「からだ」両面から健康と幸せづくりをサポートしている。健康増進プログラムやメンタルヘルスケアなど「リソル生命の森」と連携したオリジナルプログラムによって健康維持促進を支援することが、企業の生産性向上や組織活性化につながるという考えだ。オリジナルプログラムの中では、生活習慣病の予防や改善をサポートする「スマート・ライフ・ステイ」、仲間との“絆”構築に最適な運動会や「チームビルディング研修」が人気である。また、介護・育児やキャリアアップの支援では、仕事とプライベートの調和をもたらすことで“いきがい”を充足し、リフレッシュとしての余暇支援で“くつろぎ”を提供している。「健康経営R」をサポートする事業は、これまで多くの企業にとって「コスト」と考えられてきた福利厚生が、実は「投資」へと生まれ変わることができるものとして大変評価が高い。現在、企業のニーズに合わせシステムやメニューの改革を推進中で、提供サービスを一層進化させていくようだ。

※「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標。


(5) リゾート関連事業
リゾート関連事業では、保養所の企画及び売買などを行っている。別荘や保養所などリゾート不動産は、人気エリアにおける優良物件に厳選した仕入れを強化してきたが、現在、保養所に特化したビジネスにシフトしている。保養所・別荘の再生・活性化・転売などの取扱いを伸ばす方針である。今後は、長期滞在ニーズを捉えた別荘シェアリングの「リソルステイ」やペットと泊まれる「ペット&スパホテル」の開発にも一層力を入れていく方針である。

(6) 生命の森事業
「リソル生命の森」は、都心から約75分の千葉県中央部に広がる大型複合リゾート。“いきがい・絆・健康・くつろぎ”をテーマにした多世代交流型リゾートコミュニティで、ホテルやゴルフ場などを運営しており、CCRCや福利厚生を実践する場でもある。従来のセグメンテーションでは捉えきれない同社のランドマーク施設と言える。東京ドーム約70個分に相当する総面積100万坪もの広大な敷地に各種スポーツ施設があり、厚生労働大臣認定健康増進施設の「日本メディカルトレーニングセンター」や併設のクリニックもある。約500人を収容できる宿泊施設は、全室スイートタイプのホテルとログハウスを用意している。そのほかにも、5つのレストランや研修施設、樹の上の冒険王国「ターザニア」など多彩な施設があり、幅広い年齢の多様なニーズに応えることができる理想のリゾートとなっている。現在「リソル生命の森」の年間利用者は、ゴルフ場が約10万人、宿泊施設が約7万人、「ターザニア」が約5万人などとなっている。このほか、既に分譲住宅に約200人の定住者がおり、2025年までには1,000人の定住をイメージする(前頁)。


RESOLサイクルによるシナジーとノウハウの蓄積が強みの源泉
4. RESOLサイクル(リソルグループ事業連関図・次頁)
同社は、ホテルやゴルフ場がそれぞれ単独で運営されているかのように見える。これは、顧客の利用動機やニーズに応じてボリュームゾーンからハイグレードまで多種多様な施設とサービスをそろえているため、事業間・施設間のシナジーが見えにくくなっているからである。しかし実は、各事業が有機的に絡み合ってシナジーを産み、他社にない同社独特の強みを醸成している。その背景にあるのが、各事業・各施設を結び付ける2つの大きなサイクルである。

1つ目のサイクルは営業上のサイクルで、「RESOLサイクル」のおよそ下半分に当たる。施設や福利厚生サービスの利用→入会→他事業への施設提供→イベントやプロモーション、ポイントなど様々なCRM→複数施設の利用とリピート率の向上→様々な施設やサービスのノウハウを生かした最高の体験→ロイヤルカスタマー(リピーター)化??というサイクルである。メンバーカードやポイントの統合、施設の相互利用などによるプロモーション効果は大きく、グループでのロイヤルカスタマー化が進んでいるもようである。もう1つのサイクルが企業規模拡大のサイクルで、「RESOLサイクル」のおよそ上半分に当たる。新施設取得・運営受託→“くつろぎ”などテーマや地域・客層に合った様々な付加価値化(場合によってはリニューアル)→バリューアップ→運営付き売却(施設運営は同社に残る)→新施設取得・運営受託??というサイクルである。このサイクルによって、資産を増やさずに施設を増やすことができ、さらに、各事業の大小各施設におけるノウハウが人の異動とともに横展開し、組織として蓄積されていくのである。

この2つのサイクルが回ることで同社の成長が維持・継続されていくのだが、さらに、同社のサイクルを外側で支えるのが、資本・業務提携を締結している三井不動産グループ及びコナミグループとの連携である。ゴルフのコース管理の合理化、ホテルなどにおける相互送客、三井不動産グループの住宅入居者やコナミスポーツクラブの入会者向けの付帯サービスの提供など、運営事業、開発事業、福利厚生事業において密接に連携し合っている。また、三井不動産グループとは、開発事業間で物件の相互紹介なども行っている。両社グループとの提携は、同社の事業の幅を広げるだけでなく、信用力の向上にも一役買っていると思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MW》

 提供:フィスコ

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