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5261 リソルホールディングス

東証P
5,090円
前日比
+10
+0.20%
PTS
5,090円
11:15 04/24
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.9 1.87 1.57 11.55
時価総額 283億円

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リソル Research Memo(5):RESOLサイクルが強みの源泉


■リソルホールディングス<5261>の事業概要

2. 組織機能に強み
同社グループは、事業間・施設間のシナジーが見えにくく一見するとホテルやゴルフ場が単独で運営されているように見える。これは、顧客の利用動機やニーズに応じて多種多様な施設とサービスをそろえているため、事業構造が複雑になっているからである。しかし実は、各事業が有機的に絡み合ってシナジーを醸成し、他社にない同社グループ独自の強みとなっている。その背景にあるのが、各事業・各施設を有機的に結び付ける、2つの大きなサイクルだと思われる。

1つ目のサイクルは営業上のサイクルである。施設や福利厚生サービスの利用→入会→他事業への施設提供→イベントやプロモーション、会員特典やポイントなど様々なCRM→複数施設の利用・リピート率向上→様々な施設・サービスノウハウを生かした最高の体験→ロイヤルカスタマー(ヘビーユーザー)化??というサイクルである。メンバーカードやポイントを統合管理することで、施設を相互利用してもらうプロモーションの効果が増し、グループでのロイヤルカスタマー化を促進している。「RESOLサイクル」のおよそ下半分である。


もう1つのサイクルが企業規模拡大のサイクルで、「RESOLサイクル」のおよそ上半分に当たる。新施設取得・運営受託→くつろぎなどテーマや地域・客層にあった様々な施策による付加価値化(場合によってはリニューアル)→バリューアップ→運営付き売却(施設運営は同社に残る)→新施設取得・運営受託??というサイクルで、このサイクルによって資産を増やさずに施設を増やすことができるのである。このように、営業上のサイクルが既存施設のリピーターを増やし、企業規模拡大のサイクルが新たな施設を増やしているわけだが、この2つのサイクルが回ることで、同社グループの成長が維持・継続されていくのである。

さらに、同社グループのサイクルを外側で支えるのが、三井不動産グループ及びコナミグループとの連携である。資本・業務提携を締結している三井不動産グループ及びコナミグループとの連携は、事業戦略や成長戦略の方向性が一致する同社の大きな特徴の1つとなっている。主に運営事業、開発事業、福利厚生事業等において密接に連携しており、具体的には、ゴルフのコース管理合理化、ホテルセグメント等の相互送客、三井不動産グループの住宅入居者向け付帯サービスメニューの提供、コナミスポーツクラブの入会者向け同メニューの提供等が挙げられる。また、三井不動産グループと同社開発事業との間で物件の相互紹介などを行っている。両社グループとの提携は、同社の事業の幅を広げるだけでなく、信用力の向上にも一役買っていると思われる。このように三井不動産グループとコナミグループは、同社グループ事業全体と密接に連携していると言うことができる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)

《NB》

 提供:フィスコ

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