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2016年06月20日21時00分

ジカ熱騒動下の“リオ五輪”、ニッポンの「感染症」対策は <株探トップ特集>


―感染拡大「水際」予防へ、本格化する取り組み―

 開催が危ぶまれていたリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックが、予定通り8月5日から始まる。国際オリンピック委員会(IOC)がブラジルなど中南米を中心に感染が広がるジカ熱の影響懸念を打ち消した。五輪期間中は、南半球では冬場であることから、媒介する蚊の個体数が減少するためだという。ただ、競技場周辺では定期的に害虫駆除が行われるなど感染への警戒は依然続いている。4年に一度の祭典ということで、世界各国から人が集まるブラジルだが、日本国内でも感染拡大を水際で予防することが肝要だ。

 ジカ熱は、ジカウイルスを持った蚊に刺されると感染する。8割の人は症状が出ないが、発症しても38.5度以下の発熱や発疹、筋肉痛といった軽い症状で、数日から1週間ほどで治るのが特徴だ。2015年に、ブラジルを中心に感染拡大したことをきっかけに改めて注目が集まり、その後、妊娠中の母子感染で胎児の小頭症発症の可能性が高いことや、性的接触によるヒトからヒトへの感染が発見され、今年の2月にはWHO(世界保健機関)が国際衛生緊急事態宣言を発表した。

●政府がジカ熱対策に3.2億円の予算

 軽度の症状であったことなどから研究が遅れていたが、ウイルス根絶に向けての動きは活発化している。日本医療研究開発機構(AMED)は5月25日、医療分野の研究開発を進める2016年度の予算のうち、ジカ熱対策に3億2000万円を配分すると発表した。そのうちの1億9000万円を、ジカウイルスの作成に成功し、それを利用したワクチン研究を行っている国立感染症研究所(東京)に助成する。また、米国立アレルギー感染症研究所は、ジカウイルスに対するワクチンを人に投与する臨床研究を今秋にも開始すると発表し、早ければ2017年には効果が確認できるとしている。

 こうした医療分野の研究が進むなか、民間企業でも開発が進んでいる。TANAKAホールディングスのグループ会社である田中貴金属工業(東京都千代田区)は6月7日、血中から直接ジカウイルスを検出する試薬を開発したと発表。今後は、国内外の医療メーカーとの提携を目指すとしている。

●フマキラーはボウフラ駆除で新製品

 一方、国内でも感染症予防に対する意識は、梅雨に入り本格的になってきた。政府は、ウイルスを媒介する蚊が国内で活発になる時期を前に、6月を「夏の蚊対策広報強化月間」に位置づけ、虫除けスプレーの使用や水たまりの除去といった対策の普及を啓発している。殺虫剤大手のフマキラー <4998> [東証2]はボウフラ駆除の「フマキラーボウフラ退治」を発売。ボウフラが発生しやすい空き缶や古タイヤ、池などのたまり水に粒状の製品を入れるとサナギ段階で成長を止める効果があるという。「ジカ熱の関心の高さから需要は伸びてきている。政府の発表した強化月間にマッチしており、他にはないもの」(同社開発本部)としている。

●アース製薬は大幸薬品と資本業務提携

 一方、殺虫剤首位のアース製薬 <4985> では、「殺虫剤の出荷ピークは6月第3~4週となっている。今のところ、動きは例年並み」(同社経営企画部)としているものの、「昨今の感染症を未然に防ぐという意識から、予防・(蚊など虫を)忌避するニーズが高まっている。当社でも吊り下げ型の虫除け用品などの商品を揃えている」と話している。また、6月6日に大幸薬品 <4574> と資本業務提携を発表しており、今後は防虫関連の新商品を開発するほか、海外市場への販路拡大を目指す。

 シャープ <6753> は「空気清浄機 FU-GK50」で感染症対策市場に乗り込む。一般的な空気清浄機の機能のほかに、小窓に近づいた蚊を吸い込み、粘着シートで捕まえる。また、工業用ファスナーを展開するニックス <4243> [JQ]は、ダイオ化成(東京都中央区)と共同開発した防虫網「虫のイヤがる網」を販売。個々人の感染症対策はさまざまなところで防げそうだ。

 他にも、業務用の防虫用カーテンメーカーの日本エアーテック <6291> や、性交渉によるヒト感染を防ぐ不二ラテックス <5199> [JQ]、相模ゴム工業 <5194> [東証2]、オカモト <5122> などの商品の需要にも注目が集まる。


株探ニュース

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