ドラフト Research Memo(6):2021年12月期は、成長トレンドライン上の予想
■今後の見通し
1. 2021年12期の連結業績予想
ドラフト<5070>の2021年12月期は、売上高を8,000百万円、営業利益を650百万円、経常利益を630百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を400百万円と予想していたが、当第一四半期の業績と同時に上方修正が発表され、通期業績を売上高が8,300百万円、営業利益が700百万円、経常利益を680百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を440百万円の予想と変更した。前期が9ヶ月間の変則決算のため、通年となる2020年3月期と比べると、売上高で37.4%増、営業利益で46.4%増と成長トレンドにある。
修正を経た通期予想を上期:下期に分けると、売上高は3,550百万円:4,750百万円、営業利益が240百万円:460百万円と下期偏重となる。「季節要因と決算期の変更」の欄で述べたように、同社は1?3月期に売上高と利益が大きくなる傾向がある。特に、2020年3月期の第4四半期(1?3月期)は売上高が2,803百万円(通期構成比46.4%)、営業利益が415百万円(同86.9%)と異例のパフォーマンスであった。当第1四半期(2021年1?3月期)は、本来であれば書き入れ時にあたるが、コロナ拡大に対する社会変化により、今期は業績サイクルに変化が見られている。リモートワーク等新たな働き方の広がりにより、4月からの新年度を迎えるにあたり3月を期限とするオフィス空間の整備は必要性が低下したことも要因となっている。一方、4月以降の年間を通した受注・引き合いは増加しており、これまでのところ期初計画を上回る線で推移。今後も業績は順調に拡大するものと見られる。下期にはブランディング活動として広告宣伝費などに費用の投下を予定されているが、翌期以降の大きな売上拡大が主な目的とされている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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提供:フィスコ