信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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4970 東洋合成工業

東証S
8,300円
前日比
+280
+3.49%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
41.2 3.12 0.48
時価総額 676億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 逆風下で膨らみ始めたチャンスの芽


「逆風下で膨らみ始めたチャンスの芽」

●買えないはずの株がなぜ強い?

 最近はNYダウNASDAQ日経平均株価などの株式関連の主要指標だけではなく、新型肺炎の感染動向も日々、忘れずチェックせざるを得ない状況だ。

 中国・湖北省の保健当局が13日発表した最新データでは、感染者6万4627人、死者は1483人に達したとのこと。国内でも亡くなられた方が出たこともあり、新型肺炎に対する警戒感は一段と高まっている。東京市場も不安定な動きになっていて、投資環境は決して好ましいとはいえないのだが、私にいわせると「案外強いなあ……」になる。

 中国だけで感染者が6万人を超えたのだ。これはもう異常ではないか。特に株式投資をしていない人からすれば、こんな状況下では株価が上がることなどまず考えられないだろう。株式投資の経験がある人でも、これでは株をやる人なんかいない、株は上がらない、と思ってもおかしくない。

 しかし、現実の市場の動きはそれに反する形になっている。確かに不安定ではあるものの大きくは下がらなくなっていて、日経平均は戻り高値圏にあるのだ。

 しかも、もう一つ忘れてはならないのが東証1部の日々の出来高だ。それは、1月20日の8.2億株を底に日々増加を続けているのだ。2月6日には16億株を超えたし、13日も12.3億株だった。これは昨年の12月や今年の1月頃に比べると、かなり上回っているのだ。

●感染拡大はいずれ止まる

 それが意味するのは、「どう考えても新型肺炎で多くの投資家は買いを手控えるだろう。しかし、これは好機。自分は買っておこう」。機関投資家を中心に、こんな考えから買いを入れている投資家が増えていると見てよい。

 それが成功するかどうかは、いまはまだ分からない。しかし私の推測では、成功する確率が高くなる。新型肺炎の拡大はいずれ止まるからだ。

 そこで、ここはそれに期待して、次のような銘柄に注目したい。まずはパーク24 <4666> だ。24時間駐車場「タイムズ」の運営で知られるが、いまは国内だけではなく海外での展開が順調に伸びているし、カーシェアも経営の柱に育っている。

 これまで幾度も取り上げてきて、もう上限かと思われたものの、なお上昇を続けているのが神戸物産 <3038> 。「業務スーパー」の首都圏進出が本格化する方向にあることを考えると、さらなる高値もあり得る状況だ。

 経営コンサルタント会社のフロンティア・マネジメント <7038> [東証M]も、株価の値動きはやや乱暴ながら押し目狙いなら成功する確率が高い。M&A案件の増加などで収益増が見込める。

 ガラス繊維大手の日東紡績 <3110> も堅調高を続ける銘柄の一つ。昨年は緩やかな上昇を続け、今年は1月中は失速したものの2月に入って復調に転じている。ガラス繊維需要の好調が今後の株価を支えると見てよい。

 半導体や液晶フォトレジスト用感光剤に強い東洋合成工業 <4970> [JQ]も反発の兆しが見えている。浅い押し目を見逃さないようにしたい。

2020年2月14日 記

株探ニュース

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