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4956 コニシ

東証P
1,565円
前日比
+32
+2.09%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.0 1.31 1.95 5.68
時価総額 1,102億円
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コニシ Research Memo(6):化成品事業では塗料、化学工業向けが低調ながら、自動車、電子・電機が伸びをけん引


■コニシ<4956>の業績動向

(3) 化成品事業
化成品事業の売上高は54,538百万円(前期比3.0%増)、営業利益は621百万円(同6.3%減)となった。主な業界別売上高は以下のようになった。

a) 自動車:売上高17,984百万円(同11.7%増)
自動車の電装化に伴い、電子部品関連が好調。新商材も増収に寄与した。

b) 化学工業:売上高7,511百万円(同7.1%減)
前期に比較的好調であった樹脂原料やエタノールが低調で前期比では減収となった。

c) 電子・電機:売上高6,668百万円(同9.7%増)
半導体封止材、電子回路基板材料が好調に推移し増収となった。

d) 塗料:売上高4,265百万円(同2.5%減)
国内向け建築用、自動車補修用塗料が低調だった。同社が商品を納めているのは2番手グループの塗料メーカーが多いため、これらの需要先自体が業界内においてやや低迷していることも要因。新しい商品の開発を進めると同時に、大手を中心とした新たな顧客(口座)を開拓が重要課題だ。

e) 丸安産業(株):売上高13,114百万円(同2.0%増)
主力のコンデンサー向け電材や薄膜用(主にレンズ用等)が好調に推移して増収となった。

(4) その他事業
不動産賃貸業が中心。売上高130百万円(同28.3%増)、営業利益21万円(同59.1%減)であったが、金額が少ないため全体に与える影響は小さい。

3. 2019年3月期の主なトピックスと設備投資額
(1) ウォールボンド工業の製造設備新設(滋賀)
充填用機械を製造する水口化学産業(株)(子会社)の工場内にウォールボンド工業の壁紙用接着剤の製造設備を新設。これにより製造設備は東西2拠点体制となり、シェアの低い西日本エリアでの拡販を目指すと同時に輸送費を削減する計画だ。投資額は約270百万円。

(2) 「Konishi Lemindo Vietnam」製造設備の増設
ベトナムで製造している「木工家具業界向け接着剤」の生産能力を倍増した。(200t→440t/月)今後はベトナムだけでなく、周辺国(タイ、カンボジア、ミャンマー)への販売をさらに強化する。投資額は約200百万円。

(3) 大阪本社ビルを自社ビル化
それまで同社が入居していた大阪の本社ビルは武田薬品工業<4502>、日本生命保険(相)との共同所有(同社持分13%)であったが、残りの持分を追加取得し、2019年2月に100%自社ビル化した。これにより、2019年10月より「北浜コニシビル」へ名称変更する。投資額は約4,600百万円。

(4) 「コンテナ自動ラック倉庫」を建設(滋賀)
この倉庫は、1tコンテナ製品が最大で1,500個収納可能。さらにQRコードを読み取り、自動でラックに格納することができるので、入出庫時間が大幅に短縮される。投資額は約500百万円。

(5) 「サンライズ小山物流倉庫」を建設(栃木)
現在、連結子会社であるサンライズの製造拠点は岡山だけであるが、近い将来、東日本にも製造拠点を作る計画。その第1弾として、まず栃木県の小山に物流倉庫(パレット1,200枚が収納可能)を建設した。投資額は約500百万円。

(6) 設備投資額と減価償却費
通常の機械設備等の更新に上記のような投資が加わり、2019年3月期の設備投資額は9,175百万円(前期1,747百万円)となった。減価償却費は1,590百万円(同1,839百万円)であった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《MH》

 提供:フィスコ

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