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4956 コニシ

東証P
1,339円
前日比
-112
-7.72%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.8 1.10 2.46 13.07
時価総額 943億円
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コニシ Research Memo(7):自動車が伸びをけん引。電子・電機も堅調だった化成品事業


■コニシ<4956>の業績動向

2)化成品事業

化成品事業の売上高は24,980百万円(同0.2%増)、営業利益は98百万円(同64.7%減)となった。

コニシ単独の化成品事業売上高は18,533百万円(同2.1%増)と比較的堅調であった。向け先別では、主にプリウス等のハイブリッド車向け商材を中心に自動車向けが7,756百万円(同10.5%増)と堅調に推移し、電子・電機向けも中国の電気バス向けの特需などがあった影響もあり3,076百万円(同3.9%増)と好調であった。その一方で、化学工業向けは3,548百万円(同4.8%減)、塗料は2,452百万円(同6.1%減)と低調であったが、これは主に化学品市況が低迷したことによる。住設関連およびその他も前年同期比で減収となったが、売上規模が小さいので部門に与える影響も小さい。

コニシ本体は増収を維持したものの、原油価格の下落等によりマージンが低下し利益面では厳しかった。さらに一部の取引先に対して貸倒引当金を積んだことも利益圧迫要因となった。(注:この引当金は目的使用されなければ期末には繰戻益として戻る。)

主要子会社の丸安産業(株)の売上高は5,728百万円(同4.5%減)と不調であった。向け先別では大手コンデンサーメーカー向けの電材(売上高の33%)は前年同期比6.2%増と比較的堅調であったが、それ以外は主力の薄膜(同31%)が同13.5%減、化成品(同24%)が同2.2%減、化学品(同13%)が同9.1%減と軒並み前年割れとなった。

3)土木建設事業

2016年3月期から新たにセグメント分けされた土木建設工事の売上高は3,843百万円(同14.7%増)と堅調であったが、営業利益は107百万円(同28.1%減)となった。

インフラ・ストック市場の補修・改修・耐震・補強工事が堅調に推移したことから主要子会社であるボンドエンジニアリングと近畿鉄筋コンクリートは増収となったが、コニシ工営は減収であった。しかし利益面では、近畿鉄筋コンクリートで不採算工事が発生したことからセグメント利益は大きく減益となった。

4)その他事業

化学品のデータベース事業が中心。売上高172百万円(同49.7%減)、営業利益22百万円(同4.6%減)であったが、金額が少ないため全体に与える影響は少ない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SF》

 提供:フィスコ

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