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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4956 コニシ

東証P
1,408円
前日比
-64
-4.35%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.5 1.18 2.17 11.80
時価総額 991億円
比較される銘柄
東合成, 
藤森工業, 
JSP
決算発表予定日

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コニシ Research Memo(2):主力はボンド事業と化成品事業。新たに土木建設工事をセグメントに変更


■事業概要

(1)事業内容

現在、コニシ<4956>の事業セグメントは、ボンド事業、化成品事業(化学品の商社業)、土木建設工事、その他の4部門に分けて開示されており、2016年3月期の売上高比率は、ボンド事業48.4%、化成品事業42.4%、土木建設工事8.5%、その他0.6%となっている。土木建設工事について以前は、その他に含まれていたが、売上高が大きくなったことから2016年3月期からセグメント分けされた。営業利益ではボンド事業が約80.0%と大部分を占めている。これは、化成品事業が仕入販売を行う商社事業であるのに対して、ボンド事業は自社で製造・販売を行っているためである。各事業の概要については以下のとおりとなっている。

a)ボンド事業
ボンド事業では、主に工業用・一般家庭用の各種接着剤、シーリング材及びワックス・両面テープ等の製造販売を国内外で行っている。アイテム数は「ボンド」のブランドが付く商品だけで約6,500アイテムに上り、業界での品ぞろえは国内で群を抜いている。また子会社サンライズ・エム・エス・アイ(株)(以下、サンライズMSI)では主に戸建て用の建築用シーリング材や自動車用シール材・接着剤を製造・販売している。もう1つの子会社ウォールボンド工業(株)(旧矢沢化学工業(株))は壁紙用接着剤の製造販売を行っている。

b)化成品事業
化成品事業では石油化学製品、合成樹脂、工業用薬品全般、電子機能性材料の仕入販売、「月浪印(つきなみじるし)※エタノール」の製造・販売を行っているが、主たる業務は商社的な事業である。同社の根源とも言える事業であるが、利益率は低いので、新しい中期経営計画では抜本的な改革を推進する計画だ。

※1914年から続く、同社の日本薬局方エタノールのブランド名

c)土木建設工事
前期(2016年3月期)から新しいセグメントとして、それまでの「その他事業」から分離された。内容は子会社のボンドエンジニアリング(株)、コニシ工営(株)、近畿鉄筋コンクリート(株)で手掛ける工事請負事業だが、官公庁、鉄道会社、道路公団等から発注された道路、鉄道、トンネル、橋梁などの補修・補強工事を請負うもの。同社の場合は接着剤メーカーとしてのノウハウ、経験を活かした補修・補強工事を専門で行っているのが特色。

d)その他
その他事業は不動産賃貸業や化学品のデータベース事業等。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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