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4931 新日本製薬

東証P
1,684円
前日比
-11
-0.65%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.1 1.85 2.08 17.00
時価総額 368億円
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決算発表予定日

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新日本製薬 Research Memo(1):「パーフェクトワン 薬用リンクルストレッチジェル」が堅調


■要約

新日本製薬<4931>は化粧品や健康食品、医薬品の企画・販売を展開している。化粧品はパーフェクトワンのブランド名で、オールインワン美容液ジェルなどシンプルスキンケア商品を扱う。通信販売を主軸に、直営店舗・卸売、海外の3つの販売チャネルを持つ。「世界中の人々の健やかで心豊かな暮らしを創造します」をビジョンに掲げ、データベースマーケティングによる美と健康のライフスタイル創造カンパニーとして事業活動を行っている。商品の企画及び開発、マーケティング、販売に特化し、生産は外部に委託するファブレスメーカーである。

1. 2021年9月期第2四半期業績概要
2021年9月期第2四半期(2020年10月~2021年3月)の業績は売上高16,575百万円(前年同期比1.5%減)、営業利益1,398百万円(同27.3%増)、経常利益1,430百万円(同30.0%増)、四半期純利益965百万円(同40.8%増)となった。主力とする通信販売における化粧品売上高は、既存顧客による「パーフェクトワン 薬用リンクルストレッチジェル」へのアップセル(購入単価上昇)や購入頻度の高まりにより前年同期を上回った。またブランドCMの放送やSNSと連動した販促施策等に取り組み、ミニマムライフ世代(30代以下)へのブランド認知度が高まり顧客獲得が好調に進捗した。利益面では、効率化施策の進展によるFFコスト(フルフィルメントコスト)の低減とコールセンターコストが減少し、オペレーションコストは計画よりも抑えることができた。そのため、各段階利益は前年同期を大きく上回った。

2. 2021年9月期第2四半期チャネル別売上高
国内外ECは国内の新規顧客獲得と中国を中心とした海外の好調により、売上高は1,946百万円(同20.7%増)と前年同期を上回り2ケタ伸長した。直営店舗販売・卸売販売においては、新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響により売上高は855百万円(同22.6%減)となったが、SNSを活用したデジタルマーケティングやドラッグストアでのテスト展開など新たな顧客接点の開発により、ミニマムライフ世代へのブランド認知度の拡大が進んだ。海外販売においては、売上高は433百万円(同46.1%増)となった。SNSや人気のインフルエンサーを活用したプロモーションによる認知度向上と売上拡大に継続して取り組んでおり、第2四半期(2021年1~3月)の中国での売上高は前年同期比3.9倍に拡大した。

3. 成長戦略
同社では中期的な業績ターゲットとして、2023年9月期に売上高400億円以上、経常利益率10%以上の達成を掲げており、2021年9月期は幅広い顧客獲得とブランド育成の期間と位置付け、成長戦略を推進する。成長戦略については「パーフェクトワンブランドのさらなる成長」「EC・デジタル展開の加速」「グローバルブランドに向けたブランド育成と成長」「スマートヘルスケア事業の育成」等を掲げている。また、同社は成長戦略ロードマップを作成しており、ターゲットとして「シニア世代(60代以上)」「ミドル世代(40~50代)」「ミニマムライフ世代(30代以下)」「海外」と区分し、さらに化粧品とヘルスケアのカテゴリにおいてそれぞれターゲットごとに明確な中期戦略を打ち出している。なお、この成長戦略に「新規事業の開発やM&Aによる事業領域の拡大」を追加した。ミニマムライフ世代に向けた「若年層向け新ブランドの開発と展開」も戦略に加えた。

■Key Points
・オールインワンスキンケア市場でトップシェア
・「パーフェクトワン 薬用リンクルストレッチジェル」が堅調
・ECによる新規顧客獲得が好調
・成長戦略に新ブランドの立上げと新規事業の開発やM&Aによる事業領域の拡大を追加

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《EY》

 提供:フィスコ

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