信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

4875 メディシノバ・インク

東証S
219円
前日比
+6
+2.82%
PTS対象外銘柄
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
時価総額 107億円
比較される銘柄
キッセイ, 
アンジェス, 
ジーエヌアイ

銘柄ニュース

戻る
 

田部井美彦氏【そろそろ小休止? 「1996年高値越え」いつ】(2) <相場観特集>


―騰疲れで警戒感も、日経平均2万2666円奪回へのシナリオは―

 東京株式市場はリスク選好ムードのなかで投資マネーの流入が根強く続いている。ただ、連騰疲れからくる目先的な警戒感も拭いきれず、売り圧力も意識される状況にある。1996年6月につけた戻り高値2万2666円の奪回に注目が集まっているが、それを指呼の間にして週明けの東京株式市場は足踏みする格好となった。一段の上値期待が膨らむ一方で、ここから積極的な買いを入れることに躊躇する投資家も少なからずいる。ベテラン市場関係者2人に年末に向けた株価の見通しについて意見を聞いた。

●「日経平均は2万3000円水準でもちあい強含みの推移に」

田部井美彦氏(内藤証券 投資情報本部 投資調査部長)

 日経平均株価は10月入り以降、急ピッチで一本調子の上昇を続けてきただけに、今後は小幅な調整を挟みながらの緩やかな上昇トレンドが想定される。4-9月期の決算発表は佳境を迎えているが、先行して株価が上昇していた業種には利益確定売りも散見される。しかし一方で、出遅れていたセクターの好業績銘柄には買いが集まっている。

 今後は、セクターローテーション的な循環物色にいったん一巡感が出ても、循環物色が“2巡目”を迎えることが予想され、年末に向けても強調地合いが続きそうだ。ただ、上昇のスピードは、10月に比べてかなりマイルドになるものと予想され、決算発表一巡後の11月半ばには、短期的に調整場面となる可能性もある。日経平均2万3000円前後の水準でのもちあい強含みの推移となりそうだ。

 個別銘柄では、三菱電機 <6503> に注目している。4-9月期の決算発表に伴う18年3月期通期業績予想の上方修正幅が想定に比べて小幅と受け止められたことから、株価は小幅な調整局面となっているが、今期想定為替レートの1ドル=105円、1ユーロ=120円を従来前提から変更していないことに加え、FA、自動車向け電装品など産業メカトロニクスや、中国スマホメーカー向け電子部品の継続的な好調が見込まれ、通期業績が再度上方修正となる可能性が高い。

 2つ目は、塩野義製薬 <4507> に注目。抗HIV薬の海外販売好調などによりロイヤルティー収入が極めて高い伸びをみせているのに加え、自社創製のインフルエンザ感染症治療薬候補「S-033188」の開発が順調に進展し、その第3相臨床試験で得られた良好な結果を受け、収益への寄与が具体性を増している。3つ目は、医療用医薬品のライセンス導入・導出および開発を手掛ける創薬ベンチャーのメディシノバ・インク <4875> [JQ]に注目。同社は、進行型多発性硬化症、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、薬物・嗜好品依存症のそれぞれの治療に対応した新薬の開発を進めており、開発状況の進展が期待できそうだ。

(聞き手・冨田康夫)

<プロフィール>(たべい・よしひこ)
内藤証券シニアアナリスト。株式市況全般、経済マクロの調査・分析だけでなく、自動車、商社、アミューズメント、機械などの業種を担当するリサーチアナリストとして活動。年間200社程度の企業への訪問、電話取材、事業説明会への参加などを通して「足で稼ぐ調査・情報の収集」に軸足を置いている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均