貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4755 楽天グループ

東証P
757.1円
前日比
-3.7
-0.49%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
1.94 3.26
時価総額 16,234億円
比較される銘柄
ラインヤフー, 
KDDI, 
SBG
決算発表予定日

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オークファン Research Memo(3):価格情報比較サイトaucfan.comの運営を中心に情報提供事業を展開


■会社概要

(2)グループの状況と事業内容

a)グループの状況
同社グループは2015年9月末現在、オークファン<3674>とグランドデザイン(同社出資比率50.4%)、マイニングブラウニー(同100%)、NETSEA(同100%)の連結子会社3社で構成されていた。しかし、15年11月に同社の保有するグランドデザイン株式の一部をトランスモスモスへ売却したことにより、グランドデザインは連結子会社から外れ、持分法適用会社となった。一方、16年1月にリバリューの全株式を取得したことにより、直近の同社グループは、同社とマイニングブラウニー、NETSEA、リバリューの連結子会社3社と、持分法適用会社グランドデザインの合計5社で構成されている。

b)事業の内容
手掛ける事業は、オークション、ショッピングの商品及び価格情報の比較・検索・分析等が可能な価格情報比較サイト「aucfan.com(オークファン)」の運営を中心としたインターネットメディア事業で、主にPCサイト、モバイルサイト及びスマートフォンサイトを運営している。ヤフー<4689>及び楽天<4755>、amazon(アマゾン)、e-Bayなど、国内外のオークションサイト及び通販サイト運営会社から取得した商品の落札・売買価格情報を蓄積(蓄積されたデータ数は300億件を超える)、それらのデータを統合・解析し、自社サイト「オークファン」で相場情報として提供している。その価格情報は実売価格が基本で、ユーザーの多くが販売者(売り手)であることが特徴である。15年9月末の一般会員(無料会員数)数は579千人(14年9月末454千人)で、プレミアム会員数は48,958人(同39,926人)を誇る。

同社の収入源は、サービス課金収入及び、ネット広告収入、マーケティング支援収入の3つで構成されている。2015年9月期は、サービス課金収入51.0%、ネット広告収入24.5%、マーケティング支援収入24.5%となっており、サービス課金収入が全体の半分以上を占める。

●サービス課金収入
「オークファン」は基本的に無料で利用できるが、商品及び価格情報をより長い期間にわたり閲覧できる、あるいはオークションに関する更なる利便性の高い機能、及び特別なノウハウ等の有益な情報を求めるユーザーに対する基本サービスである「オークファンプレミアム」のほか、データ分析ツール「オークファンプロ」などのサービスを有料で提供している。さらにオークションを一から学びたいユーザー、ビジネスとして展開したいユーザーに対して対面型セミナーの開催及び、そのDVD販売なども行っている。会員数の多いオークファンプレミアムが主力となっている。

●ネット広告収入
「オークファン」でユーザーが商品をクリックまたは購入した際に、商品を販売するeマーケットプレイス、または各ECサイトを取りまとめる広告代理店・メディアレップから支払われる広告料金で、成果報酬型広告※1、検索連動型広告※2、ネットワーク広告※3に分かれるが、成果報酬型広告が主力となっている。

※1広告主が「オークファン」に広告を掲載し、そこにアクセスしたユーザーが当該商品・サービスを購入した際に報酬が支払われる広告
※2「オークファン」上で利用者が検索したキーワードに関連した広告が検索結果画面上に表示され、ユーザーがクリックするごとに広告主から収入を得られる広告
※3アドネットワーク事業者が提供する仕組みを利用し、表示回数またはクリックに応じて広告主から収入を得られる広告

●マーケティング支援収入
顧客に対して直接営業または広告代理店・メディアレップを経由して営業することで、広告販売、データソリューション、その他のサービスを販売する。広告販売である純広告収入は同社の主要ユーザーへ自社製品及びサービスの認知拡大及び自社サイトへ誘導を行いたい広告主に対して、「オークファン」の広告サービスを販売している。データソリューション販売は、同社にてeマーケットプレイスから取得した商品及び価格情報を整理統合し、加工及び統計学的補正を施したものを分析レポート等の形式で販売している。その他はオークション大学、らくらく卸、仕入れモール等のイベント収入で構成されている。売上の主力は純広告収入が半分程度を占める。

なお、関係会社が手掛けている事業は以下のとおり。

?マイニングブラウニーは、データマイニング事業を行っており、クローラープラットフォーム「mitsubachi」※4やテキストマイニングシステム「hotaru」、Webキャプチャーサービス「tombo」などのサービスを展開している。

※4 Webサイトをクローリングするためのプラットフォームサービス(PaaS)。

?NETSEAは、商品のサプライヤー(メーカー、問屋、卸売会社など約5,000社)とバイヤー(小売・ネットショップ・輸出業者など約25万人)を結びつける中間卸として機能するBtoBマーケットプレイス「NETSEA」(主としてアパレル雑貨を中心に年間約80億円の商品が取引されている)の運営を主に行っている。

?リバリューは、企業の返品・余剰品などの在庫を適正価格により流動化するマーケットプレイス「リバリューBtoBモール」を運営しているほか、「トレンドナビ」等の在庫の適正なプライシングの算定サービスを提供している。

?グランドデザインは、主にギミックを使って、スマートフォンから「来店・購買・再来店」を促すショッピングモールアプリ「Gotcha!mall(ガッチャモール)」を提供している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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