城南進研 Research Memo(6):マイペースで学習できる点が好評で生徒数・売上高とも順調な伸びが続く
■事業部門の動向
2. 映像授業部門
映像授業部門は、城南進学研究社<4720>が大手予備校河合塾のFCオーナーとして「河合塾マナビス」を展開する事業だ。2017年3月期の売上高は996百万円(前期比22.4%増)と大きく伸長した。
同社は2017年3月期中に3校を開校した。内訳は2016年6月に武蔵境校、2017年2月に松戸校とときわ台校だ。前述のように、2017年3月期の当初予算では2校の新規開校を計画していたが、旺盛な需要や物件調達が進捗したこともあり、最終的に3校を新規開設した。業績への貢献という点では武蔵境校は2017年3月期決算に実体的な貢献があったと考えられるが、松戸校とときわ台校については2017年3月期は費用先行で、業績貢献は2018年3月期になるとみられる。
同社は河合塾マナビスのFCオーナーとしてはトップクラスの規模を誇っている。特長は1校当たりの生徒数が多いことで、なかでも同社の新浦安校は、全マナビス(FC校)の中で最大の生徒数を誇っている。予備校経営で培った生徒への指導ノウハウの活用などが評価されているとみられる。
2018年3月期については、現状では新規開校を予定していない。2017年3月期中に前倒しで開校したことと、開校した3校のうちの2校は期末の開校ということもあり、2018年3月期はその2校の足場固めに注力する方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
《HN》
提供:フィスコ