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4718 早稲田アカデミー

東証P
1,599円
前日比
+21
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PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.2 2.23 2.50 0.06
時価総額 304億円
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早稲アカ Research Memo(1):小・中・高ともに低学年層の伸びが顕著で、19/3期以降の収益成長期待が高まる


■要約

早稲田アカデミー<4718>は、首都圏で小学生から高校生を対象とする進学塾「早稲田アカデミー」を直営方式で運営。早稲田大学及び慶應義塾大学(以下、早慶)附属高校の合格実績で圧倒的No.1を誇る。2017年9月末の校舎数は連結ベースで156校。うち、子会社の(株)野田学園で医歯薬系専門の大学受験予備校「野田クルゼ」2校、(株)水戸アカデミーで小中学生向け進学塾「水戸アカデミー」2校を展開している。

1. 2018年3月期第2四半期累計業績
2018年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比5.7%増の10,665百万円、経常利益が同9.6%減の424百万円といずれも期初会社計画(売上高10,423百万円、経常利益356百万円)を上回った。期中平均生徒数が前年同期比6.4%増の33,607人と過去最高を更新、なかでも小学生部門が同11.6%増と好調に推移したことが主因だ。また、今回は低学年の伸びが特に高かったことも注目される。小学校4年生で16.5%増、中学1年生で6.6%増、高校1年生で15.6%増といずれも好調に推移し、2019年3月期以降の生徒数増加に期待が持てる状況となっている。利益面では、組織体制強化等による人員増で人件費が増加したこと、及び新基幹システムの稼働に伴う支払手数料の増加により減益となったが、増収効果により減益幅は計画比で縮小する格好となった。

2. 2018年3月期業績見通し
2018年3月期の連結業績は売上高で前期比5.3%増の21,787百万円、経常利益で同8.0%増の1,161百万円と期初計画を据え置いている。まだ、下期の動向が見えないことや2018年1月に新たに子会社化する(株)集学舎の業績影響なども踏まえて精査する必要があるためだ。ただ、入塾に関する問い合わせ件数は10月に入ってからも好調で、期中平均生徒数では会社計画(前期比5.4%増)を上回る可能性が高い。また、2019年3月期は生徒数の伸びが加速化する可能性が高く、利益面でも新基幹システムの導入効果が顕在化することで、2ケタ増益が予想される。

3. 中期経営計画は順調に進捗
同社は中期経営計画で、2020年3月期に連結売上高242億円、経常利益21億円を目標として掲げている。既存事業では人材育成の強化により教務力を底上げし、合格実績の飛躍的伸長とその結果としての生徒数拡大に注力していくほか、業務効率改善による収益性向上にも取り組んでいく。また、新規事業として重要性が高まっている英語教育の強化に取り組むほか、グループ子会社との連携によるシナジーも高めていく考えだ。


4. 株主還元策
株主還元策としては安定配当を基本としつつも、利益の増加に応じて配当額の向上を検討していく考えだ。また、株主優待として3月末時点で100株以上の保有株主を対象に、継続保有期間に応じてQUOカード(1,000円または2,000円分)を贈呈している。2018年3月期の1株当たり配当金は前期比横ばいの30.0円(配当性向34.6%)を予定している。

■Key Points
・小学部の生徒数が大幅に伸長し、2018年3月期第2四半期累計業績は会社計画を上回る
・2019年3月期は生徒数が更に伸長し、収益成長が加速化する
・2020年3月期に連結売上高242億円、経常利益21億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《TN》

 提供:フィスコ

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