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4718 早稲田アカデミー

東証P
1,500円
前日比
-37
-2.41%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.1 2.09 2.67 2.28
時価総額 285億円
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決算発表予定日

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早稲アカ Research Memo(1):芦田愛菜さん効果による生徒数の増加などにより、今期業績は上振れの可能性も


■要約

早稲田アカデミー<4718>は、首都圏で小学生から高校生を対象とする進学塾「早稲田アカデミー」を直営方式で運営。早稲田大学及び慶應義塾大学(以下、早慶)附属高校の合格実績で圧倒的No.1を誇る。2017年3月末の校舎数は連結ベースで157校。うち、子会社の(株)野田学園で医歯薬系専門の大学受験予備校「野田クルゼ」2校、(株)水戸アカデミーで小中学生向け進学塾「水戸アカデミー」2校を展開している。

1. 2017年3月期は増収増益決算に
2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比2.5%増の20,685百万円、経常利益が同5.6%増の1,074百万円と6期連続の増収、3期連続の経常増益となった。期中平均塾生数では、前期比2.3%増の32,382人と過去最高を更新している。経常利益は生徒数増加に伴う増収効果に加えて、校舎運営体制の効率化や事務管理業務を中心とした業務フローの改善、経費の削減を進めたことが増益に寄与した。なお、2017年1月に開校した英語塾は英語教育への関心の高まりを受け想定を上回る立ち上がりを見せている。また、子会社の野田学園や水戸アカデミーもそれぞれ生徒数が増加し増収増益要因となった。

2. 2018年3月期は小学生の入塾が好調、増収増益基調が続く
2018年3月期業績は売上高で前期比5.3%増の21,787百万円、経常利益で同8.0%増の1,161百万円と増収増益が続く見通し。今期の新規出校は2校と例年よりも抑制するものの、既存校での生徒数増加によって期中平均生徒数は前期比5.4%増と高い伸びを見込んでいる。2017年春の難関中学入試の合格者数が大幅に伸びたことや、4月からイメージキャラクターとして人気タレントの芦田愛菜(あしだまな)さんを起用したことで、小学生の新規入塾希望者数が大きく伸長していることが要因となっている。利益面では、増収効果に加えて2017年8月から新基幹システムが稼働することにより、校舎の間接スタッフの削減が可能となるなど業務効率の改善が増益要因となる。

3. 新中期経営計画を発表
同社は2020年3月期までの中期経営計画を発表した。10年後に難関中学・高校・大学受験の進学塾として、すべての指標でNo.1となることを実現していくための基盤づくりの3年間と位置付けている。既存事業においては人材採用・育成強化や業務効率改善等によって合格実績の飛躍的伸長と収益力の強化を進めていく。また、新規事業として英語教育の強化、公教育連携等に注力していく方針だ。子会社の野田学園や水戸アカデミーとのシナジーも強化し、2020年3月期に連結売上高242億円、経常利益21億円を目指していく。

4. 安定配当を継続、株主優待ではQUOカードを贈呈
株主還元策としては、安定配当を基本としつつも、利益の増加に応じて配当額の向上も検討していきたいと考えている。また、株主優待として3月末時点で100株以上の保有株主を対象に、継続保有期間に応じてQUOカード(1,000円または2,000円分)を贈呈している。2018年3月期の1株当たり配当金は前期比横ばいの30.0円(配当性向34.6%)を予定している。

■Key Points
・高い合格実績と人気タレントの広告起用により問合せ件数が急増中
・生徒数増加と新基幹システムの稼働により2018年3月期も増収増益が続く見通し
・2020年3月期に連結売上高242億円、経常利益21億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《TN》

 提供:フィスコ

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