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4718 早稲田アカデミー

東証P
1,509円
前日比
-8
-0.53%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.2 2.10 2.65 2.54
時価総額 287億円
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決算発表予定日

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早稲アカ Research Memo(2):広告宣伝費、英語課新設などの費用増で減益も、期初計画比では2倍強の推移


■決算動向

(1) 2017年3月期第2四半期累計業績の概要

早稲田アカデミー<4718>の2017年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比2.1%増の10,090百万円、営業利益が同7.9%減の468百万円、経常利益が同7.0%減の469百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同3.4%増の296百万円となった。期中平均塾生数が同2.1%増の31,597名となり、売上高は増加したものの、マス層をターゲットとしたテレビCMの実施等により広告宣伝費が増加したほか英語研究課の新設等に伴う費用増もあり、販管費が同15.7%増と増加したことが減益要因となった。

ただ、期初計画比で見れば、利益ベースではいずれも2倍強上回って推移した。校舎運営体制や業務フローの見直し等を進めたことで労務費比率が想定以上に改善したほか、水道光熱費や事務消耗品費等の経費節減効果も想定以上に寄与したことが要因だ。これらの取り組みにより売上原価率は前年同期比で2.1ポイント改善した。

学部別の期中平均塾生数を見ると、小学部が前年同期比2.8%増の14,559名、中学部が同2.8%増の13,874名、高校部が同3.3%減の3,164名となり高校部のみ減少した。高校部においては、塾生の中学卒業後の継続率が低く高校1年生の塾生数が同6.1%減と低迷したことが減少要因となった。なお、高校部の中に含まれる野田学園(医歯薬専門予備校)の塾生数は同11.1%増の270名と好調に推移した。また、前下期から連結対象となった水戸アカデミー(難関中学・高校向け進学塾)についても324名と順調に推移している。

学部別の売上高を見ると、小学部が前年同期比1.9%増の4,793百万円、中学部が同3.6%増の4,156百万円、高校部が同2.1%減の1,069百万円となり、ほぼ塾生数の増減率と同様の傾向となった。なお、当第2四半期累計期間における新規出校としては、9月に最難関中学受験専門塾として「SPICA(スピカ)自由が丘校」を開校している。

子会社の業績について見ると、野田学園は塾生数の増加に加えて夏期講習も順調に推移したことにより、売上高で前年同期比8.6%増の322百万円と順調に拡大し、経常利益は前年同期並みの81百万円となった。塾生数がほぼ定員に近づいており、来年度の生徒数増加に対応するため既存校での増床を進めている。一方、水戸アカデミーについては売上高で86百万円、経常利益で6百万円といずれも計画を上回って順調に推移した。のれんは8年定額償却で当第2四半期累計は5百万円となっており、のれん控除後でも若干ながら利益に貢献する格好となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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