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4714 リソー教育

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リソー教育 Research Memo(8):5つの事業セグメントすべてが順調に伸長し、増収増益で着地


■業績の動向と今後の見通し

1. 2019年2月期第2四半期決算の概要
リソー教育<4714>の2019年2月期第2四半期決算は、売上高11,808百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益973百万円(同31.5%増)、経常利益979百万円(同34.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益580百万円(同15.3%増)と増収増益で着地した。

同社は通期ベースで業績を管理しており、第2四半期の業績予想を公表していない。したがって計画対比の詳細な評価はできないが、期初通期予想に対する第2四半期実績の進捗率が売上高で48.8%、営業利益で38.8%に達したこと、及び第2四半期決算に際して同社が2019年2月期通期予想を上方修正したことに照らすと、今第2四半期は極めて順調な決算であったと評価できるだろう。

当第2四半期は既存事業(TOMAS、伸芽会、名門会)の一段の拡大と、新規事業(スクールTOMAS、プラスワン教育、伸芽’Sクラブ、インターTOMAS)の事業拡大に注力した。いずれの事業も順調に進捗し、5つのセグメントすべてが前年同期比増収を達成した。

利益面では、売上総利益率が前年同期の26.2%から今第2四半期は27.4%に向上し、売上総利益は前年同期比14.3%(405百万円)の増益となった。販管費は前年同期比8.2%(172百万円)の増加に抑制された結果、営業利益は前年同期比31.5%(233百万円)増益の973百万円となった。売上総利益率の改善について弊社では、プロダクトミクス(売上構成比)の改善が主因とみている。同社の5つのセグメントの中で営業利益が最も高いのは幼児教育事業(事業主体は伸芽会)だが、今第2四半期はその伸芽会の売上高が前年同期比16.2%増と最も高い伸びとなり、営業利益率も21.3%へと大きく改善した。これが同社の全社ベースの利益押し上げに寄与した。


TOMASの新規開校効果や伸芽’Sクラブの生徒数拡大で下期も順調な業績拡大が続く見通し
2. 2019年2月期通期業績の見通し
同社は第2四半期までの進捗を踏まえ、2019年2月期通期の業績予想を上方修正した。新予想では、売上高24,700百万円(前期比9.4%増)、営業利益2,710百万円(同25.6%増)、経常利益2,700百万円(同26.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,600百万円(同15.8%増)と増収増益を予想している。

売上高については今下期も引き続き10%近い増収ペースが続く見通しだ。増収の主エンジンの1つは学習塾事業だ。同社は今上期(第2四半期累計期間)に6校を新規開校したが、下期はこれらがフルに寄与することになる(今下期中にはさらに2校を開校しているが、これらの本格寄与は来期とみている)。また幼児教育事業も成長のけん引役としての貢献が期待される。伸芽会の新規事業である伸芽’Sクラブが学童と託児の両分野で急速に生徒数を伸ばしており、今下期もその勢いが続く見込みだ。

利益面では、今通期の業績見通しを上方修正した結果、その予想達成のために必要な今下期の営業利益は、前年同期比22.5%(319百万円)増益の1,736百万円となっている。営業利益率は前年度下期の12.0%から今下期は13.5%に改善する計画だ。この下期の業績について弊社では十分達成可能だと考えている。売上高のところで述べた学習塾事業や幼児教育事業での増収に伴う利益増に加え、学校内個別指導セグメントの損益改善にも大きな増益要因としての貢献が期待される。学校内個別指導事業セグメントは、今下期はセブ島での先行投資の終了により黒字転換すると期待される。通期ベースは損益トントンになる水準と想定しているが、前年度下期からの営業利益の改善幅は80百万円~100百万円程度と推測している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

《RF》

 提供:フィスコ

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