貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4687 TDCソフト

東証P
1,148円
前日比
+40
+3.61%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.0 3.00 2.09 4.49
時価総額 577億円
比較される銘柄
DIT, 
NESIC, 
野村総研
決算発表予定日

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TDCソフト Research Memo(2):次世代型のシステムインテグレーション事業を推進


■会社概要

1. 会社概要
TDCソフト<4687>は、金融業界のITソリューションに強みを持つ、独立系システムインテグレーターである。銀行、クレジット、保険などの金融ITソリューション分野が売上の約5割を占めており、製造業や流通、公共向けの公共法人ITソリューション分野が約3割を占める。またプラットフォームソリューション分野が約1割、ITコンサルティング&サービス分野が約1割を占める。市場の潜在ニーズを捉え、デジタル技術の新たな潮流に対応した次世代型のシステムインテグレーション事業を推進しており、顧客のDX推進に対して、最新の要素技術を活用した「高付加価値SIサービスの追求」などによりITコンサルティング&サービス分野が急成長している。

2016年に生保業向けシステム開発に強みのある(株)マイソフト(現TDCフューテック(株))を子会社化し、2019年にはセキュアで高速・大容量なIoTプラットフォームを提供する(株)closip(旧(株)LTE-X)と、ローカル5G分野でのサービス提供に向けた資本・業務提携を締結した。2020年2月にはSAPシステムのコンサルティング及びシステム開発に強みを持つエールビジネスコンサルティング(株)を子会社化し、事業領域を拡大した。2021年5月にはリックソフト(株)とビジネスアジリティの分野で世界をリードするフレームワーク「SAFe(R)(Scaled Agile Framework(R):スケールド・アジャイル・フレームワーク)」に関連したビジネス展開において、業務提携契約に向けて基本合意した。同社が保有するSAFe(R)サービスとリックソフトが販売する製品を組み合わせ、アジャイル開発ビジネスにおいて新たなサービスを提供する。2021年8月には(株)インターネット総合研究所(IRI)とサイバーセキュリティ分野においてアライアンス契約を締結しており、新しいビジネスモデルを含めたサービスの開発を進めている。

また、パッケージソフトウェアも販売しており、クラウド型のシステム開発ツール「Trustpro(トラストプロ)」や、ストレスチェック支援ソリューション「M-Check+」、クラウド型ワークフローシステム「Styleflow」、LTE over IP技術を活用した「Tegata」などの自社製品のほか、インフォマティカ社の「Informatica PowerCenter」、NTTアドバンステクノロジ(株)の「WinActor(R)」など、他社ソフトも導入している。PMP(R)(プロジェクトマネジメントに関する知識や理解度を測ることを目的とした、米国非営利団体PMIが認定する資格試験)取得を社員に推奨しており、確かなプロジェクトマネジメント能力における信頼性が強みである。

2. 沿革
同社は1962年にデータエントリー事業を営む会社として創業した。1967年にはソフトウェア開発を1977年には販売用ソフトウェアの開発・販売を始めた。その後も一貫してシステム開発に取り組み、技術力を磨き上げ、2001年に東京証券取引所市場第2部に上場、2002年に東京証券取引所市場第1部に上場するなど徐々に組織・事業を拡大してきた。なお、組織力の強化にも力を入れており、2016年にはCMMI(R)※成熟度のレベル3を達成し、2018年にはレベル4を達成した。なお、中小企業の生産性を高めるためのITツールを提供しているITベンダーとして、2019年4月17日に経済産業省より「認定情報処理支援機関(スマートSMEサポーター)」に認定されている。2020年2月にはScaled Agile, Inc.のパートナー制度において、日本国内2社目となるGold Partnerの認定を受けた。Scaled Agile, Inc.が指定するコンサルティング力・技術知識などの条件を満たした認定者が5名以上在籍し、効果的に導入顧客をサポートすることができる企業のみが取得できる、上位のパートナーステータスとなる。2021年2月には、経済産業省が認定する「DX認定」を受けた、情報サービス産業界初の企業となった。2022年4月、東京証券取引所の新しい市場区分への移行に伴いプライム市場に上場した。

※CMMI(R):能力成熟度モデル統合(Capability Maturity Model Integration)。組織がプロセス改善を行う能力を評価する手法もしくは指標のこと。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《SI》

 提供:フィスコ

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