貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4687 TDCソフト

東証P
1,091円
前日比
-31
-2.76%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.1 2.85 2.20 4.48
時価総額 548億円
比較される銘柄
DIT, 
NESIC, 
野村総研
決算発表予定日

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TDCソフト Research Memo(4):最新の技術動向を捉えた高い技術力やプロジェクトマネジメント力などが強み


■強み

TDCソフト<4687>の強みは以下の3点。

1. 蓄積された知識と経験
同社は、金融・法人の部門では顧客との付き合いが長い。同社の基本姿勢として、顧客のビジネスを、どこまでも深く理解し、あるべき姿を共に考え、プロジェクトを成功に導く新しいアイデアを出す、というスタンスで臨んでいる。これにより顧客の信頼を得て、関係が長くなるため、顧客の業務にも精通する。また、仕事によっては同社がサブ・コントラクタ(2次請け)として受注する場合もあるが、その際も開発の中で徐々にプロジェクトの中核を担う存在となり、顧客の信頼も厚くなり替えの効かない存在となることも多い。結果として事業規模は拡大し、現在では年間で250社に対し、650のプロジェクトが稼働しており、そこからさらにノウハウ・信頼が蓄積していくといった好循環を作り出すことに成功している。

2. 高い技術力
同社は情報サービス産業の黎明期よりシステム開発事業を行っており、現在では業務アプリケーションからITインフラの基盤構築に至るまで開発領域を広げるなど、着実に成長してきた。また社内認定制度で認められた20名のトップスキル技術者や、高度情報処理技術者の保有者286名など、技術力の高い社員を擁している。昨今では顧客のビジネス環境変化に合わせ柔軟かつ迅速なシステム開発を行うために、アジャイル開発技術者の育成に注力し、50名規模の技術者を確保するなど、技術動向を捉えて最新の技術を常に追い求め、ビジネスに活用することを強みとしている。

3. プロジェクトマネジメント(PM)力
目まぐるしく変わり不透明感の増す現代において、ITプロジェクトの重要性やリスクは高まりつつある。そのようななかで、同社はプロジェクトマネジメント力が重要だと考えている。システム開発において収益力が低下する要因の多くは、開発プロジェクトの収益性の低下であるが、同社はプロジェクトの収益性低下を個人の力と組織の力の両面からカバーしている。個人レベルではPMP※を技術社員の半数以上に取得させることや、ナレッジの共有などにより対処している。また組織レベルでは、事業部門がCMMI成熟度Level4の認定を受けており、定量的な品質管理や、会社でのチェック制度、フォロー体制などが整備されている。同社はこれらを「個人のPM力」と「組織のPM力」を掛け合わせた「PM総合力」と定義し、再現性の高いシステム開発の源となっている。

※PMP:Project Management Professionalの略。プロジェクトマネジメントに関する国際資格。


なお、この3点の強みがあることで、顧客との深く長い関係を構築できていると考えられる。今後のDXの流れが進むにつれて、提案を行っていく際には他社に対して大きなアドバンテージになると考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)

《SF》

 提供:フィスコ

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