信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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4684 オービック

東証P
21,015円
前日比
-185
-0.87%
PTS
21,030.5円
11:27 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
33.9 5.01 1.43 10.59
時価総額 2931億円
比較される銘柄
野村総研, 
NTTデータ, 
SCSK
決算発表予定日

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ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (25)長期成長が期待できるテンバガー銘柄を探そう

株価の上昇は好業績に裏付けられている
横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆長期にわたる連続増益は強固な収益基盤の証し

 ただ、数年に一度は経済活動が停滞するような時があり、そのような時には多くの銘柄の業績が落ち込むことになります。それにも関わらず、好業績を維持できている企業は、万一経済活動が停滞している時にも、安定した業績を維持できる可能性が高いのではないかと考えられます。こうした企業を探したいときには、四半期業績が連続して営業増益を続けている企業に注目している「【強固な収益基盤】銘柄リスト」を活用しましょう(図5参照)。


図5 四半期営業利益が連続で増え続ける【強固な収益基盤】銘柄リスト
【タイトル】

 「【強固な収益基盤】銘柄リスト」では、四半期(3ヵ月)ごとに発表される業績で長期にわたって連続で営業増益を維持している銘柄に注目しています(直近四半期の増益連続期数が8四半期以上)。なぜなら、四半期ごとに発表される決算で、長期にわたって継続して営業増益を叩き出すことができる企業の多くが、景気や為替などの変動要因に左右されにくく、かつ他社に対して競争力のある独自の商品やサービスといった収益源を持っている場合が多いからです。

 一覧表では、「増益連続期数」の多い銘柄がまず上に表示され、次いで「連続増益期数」が同じである場合には「営業増益率」の大きさで上から表示されています。たとえば、表中の「オービック <4684>」は、「増益連続期数」が48ということですから実に12年、「営業増益率」も13.4%ですから、長期にわたって好調な経営状態を維持していることがわかります。「チャート」のマークをクリックすると、個別銘柄の多機能チャートのページを表示することができます(図5参照)。「月足」や「年足」を選ぶと、長期間の株価の推移を見ることができます(図6参照)。オービックの場合には、多少の株価の変動はありますが、長期にわたって上昇傾向にあることがわかりますから、好調な業績推移を反映しているのだと考えることができます。


図6 株探の多機能チャート、月足で長期株価を確認
【タイトル】

 なお、前述したように、銘柄を選ぶ時には「株価」や「増益連続期数」「PER」「PBR」「利回り」の中から、何を重視するのかをあらかじめ決めておきましょう。「PER」「PBR」「利回り」では項目欄の矢印(「↑」または「↓」)を利用することでソートを行えます。自分が普段から取引している市場から銘柄を選ぶには、表の上部にある「市場別」と「時価総額別」のフィルターを活用してみましょう。

 今回は営業増益にスポットライトを当てて銘柄を探す「3ヵ月(四半期)決算で注目銘柄」をご紹介しました。株価は日々、値上がりと値下がりを繰り返していますが、長期で好業績を継続できる企業は、長期的に株価が上昇する傾向にあります。仮に株式市場全般が急落するような数年、十年に一度のショック安に見舞われたとしても、強固な収益基盤を持つ企業の株価はいち早く回復するものです。なぜなら、以前にも述べましたが、ショック安のさなかにあっても、こうした銘柄の下落を虎視眈々と待ち構えている投資家もいるからで、ショック安を好機と捉えて買い漁ってくるからです。

 冷たい言い方かもしれませんが、今回のコロナショックをはじめ、チャイナショックやリーマンショック、ライブドアショックなど、避けることが難しい危機は今後も必ず巡ってきます。そのショックを好機と捉えて買い向かえるのか、それとも悲壮感にとらわれて投げ売るのかは、日頃の努力の差だといわざるを得ません。ショックを乗り越えて、なお株価の長期的な上昇が期待できる好業績銘柄を、日頃から探しておきたいですね。

 次回も、グローバルナビにある「銘柄探検」のその他の項目について解説していきます。

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