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4650 SDエンターテイメント

東証S
278円
前日比
-5
-1.77%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
248 1.84
時価総額 25.0億円
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SDエンター Research Memo(3):RIZAPのノウハウを活用した独自の新型ダイエットプログラムを発売


■2020年度への成長戦略の進捗:フェーズ2本格始動

(2)『FIVE』

SDエンターテイメント<4650>がかねて取り組んできた、自社のフィットネス事業に「RIZAP」のデータやノウハウを活用し、シナジー効果実現を目指す取り組みの詳細が明らかになった。新サービスのブランド名は「FIVE」という。

FIVEは、トレーニングにおいて「マンツーマンを保証するものではなく、最大4人のグループで行う」というところが、特徴的だ。FIVEにおいては最大4名のゲストとトレーナー1名の合計5名で1ユニットが攻勢される。FIVEのブランド名はここに由来する。ただしFIVEは常に5名で行うわけではない。予約の状況によっては、結果的にマンツーマンとなることもある。重要なポイントは、「ダイエットプログラムを完遂するうえでは単独でやるよりもグループで一緒に頑張る方が成功に近づく」ということが基本思想となっている点だ。入会においては単独での入会も可能だ。料金は198,000円(週2回2ヶ月=16回)で、他に入会金20,000円が必要となっている。

同社は現在、FIVEをSDフィットネス国立店(東京都国立市)において、テストを行っている最中だ。ダイエット効果については実績として効果が確認されているため、テストの主眼はグループトレーニングを行う上での運営上の問題点の洗い出しとその解決法などに置かれている模様だ。同社では、国立店でのテストを9月中に終了して、10月以降は、まず国立店での本格的な商業展開(会員募集)をスタートする計画だ。その後、トレーナー育成と需要動向を見ながら年内に他の数店舗に拡大し、来期中にはSDフィットネス全店舗においてFIVEを提供する計画である。

弊社では、FIVEが事業として成功する可能性は高いのではないかと考えている。トレーニングの内容は十分な実績が蓄積されているため、その点でのリスクは小さいとみている。弊社ではFIVE成否の最大のポイントはグループトレーニングの実現、すなわち1コマに着実に2人以上のゲストを誘引できるかどうか、にあると考えている。1回当たり2名以上のグループレッスンを行う体制が実現できれば、事業の収益性は非常に高くなると期待される。現実性を考えれば3名もしくは4名で構成される1つのグループが入会し、全16回のトレーニングすべてをフルメンバーで行うようなケースは考えにくい。それに対して2名のペアが入会し、16回のプログラムを一緒にやり抜こうというケースは、親子やカップルなど様々なパターンを想定できる。したがって、できるだけ2人ペアで入会する会員を獲得し、そこに単独入会者を組み込んで各レッスン枠を2名以上で埋めていく、という方策が成功への近道ではないかと弊社では考えている。同社もお得なペアおすすめコースの導入を検討しているもようだ。

FIVE事業のマーケティングにおいては、親会社の健康コーポレーションが有する広告宣伝ノウハウを活用することが出来ると期待され、その点は同社にとって大きなアドバンテージと考えられる。

また、事業成功のためにはトレーナーという人材育成も大きなポイントだ。FIVEにおいて、トレーナーにはトレーニングの知識だけでなく、客とのコミュニケーション能力も要求されると弊社では考えている。ダイエット効果実現には顧客のモチベーションをキープし続ける必要があり、そのためにはトレーナーとの相互信頼も重要になると考えられるからだ。同社は、FIVEのトレーナーを既存のSDフィットネスジムのトレーナーの転用を軸に確保していく方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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