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4645 市進ホールディングス

東証S
493円
前日比
+2
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100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.4 1.82 2.03
時価総額 52.3億円
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激騰!材料株・年末スペシャル、変身前夜「ココだけの10銘柄」大選抜<株探トップ特集>


―年末年始相場で夢を追うなら材料株、今が旬の値幅取り有望な銘柄群を一挙公開―

 週末14日の日経平均は400円を超える下げで、リバウンド局面に期待を募らせていた投資家心理に再び冷や水を浴びせた。東京株式市場は値動きの激しい地合いが続いているが、メジャーSQ算出を通過しても、高速自動売買による先物を絡めたインデックス商いに振り回される構図から依然として抜け出ることができない。

 株式市場にとっての悪材料は相変わらず同じような場所から繰り返し湧き出てくる。米中貿易戦争を巡る思惑とそれに端を発する中国景気(もしくは世界景気)の減速懸念。相場にネガティブな思惑は「後退」しては「再燃」する状況を繰り返しながら、投資家ににじり寄ってくる。来週はスケジュール的にも鬼門で、世界が注目するFOMC、そして国内ではメガトン級のソフトバンク <9434> のIPOを控えている。この結果を見極めてから、というのが“常識的な見解”だが、これすなわち「年内は見送り」というメッセージに等しい。

●外国人クリスマス休暇と“巨鯨”の登場でどうなる

 しかし、はっきり言ってしまえば目先の全体指数の値動きについては、すべて後付け講釈の世界だ。日経平均の乱高下にとらわれない、むしろ主力株に向かい風の強い局面では消去法で資金が流れ込む強い銘柄は少なからずある。

 師走相場も半ばを過ぎれば、投資家の視線は既に来年に向かう。ところが、ここからの2週間が実は中小型材料株にとって黄金タイムとなる。まず、外国人投資家がクリスマス休暇に入る。12月第1週の投資主体別株式売買動向(東証1部・2部・新興市場・名古屋市場)では、外国人は4週連続で売り越し、その売り越し額は今年2番目の高水準となる6000億円に達した。これでは、日銀がいくらETF砲を轟かせても太刀打ちできない。だが、ここから先はその売り攻勢は封印される。全体相場が凪の状態になれば、材料株のオンステージだ。例年この時期、個人投資家の土俵である新興市場が強いのも、外国人不在という需給事情が背景にある。

 また、ソフトバンク <9434> の登場に伴い、市場では換金売り圧力などが指摘されたが既にヤマは越えている。また上場後についても、超大型で配当利回りの高さを拠りどころとする同社株がセカンダリーで首尾よく人気化するかどうかは別として、投資資金の性質上、値幅追求の材料株の一群を叩き売って同社株に乗り換えるという動きは妥当性に乏しい。

●後講釈相場に振り回されない“したたかな10銘柄”

 ここは、ソフトバンク上場というビッグイベントの裏側で、したたかに“実を取る”戦略に舵を切りたい。今回は、年末および新春相場で大きく活躍が見込めそうな選りすぐりのテーマ株を10銘柄取り揃えた。

【アルトナーはテクノロジスト派遣で時流に乗る】

 アルトナー <2163> の800円近辺でのもみ合いは買い場となりそうだ。4月10日の年初来高値1367円からは約4割も安い水準にあり、値ごろ感が漂う。企業の求人需要は2018年終盤になっても衰える気配はない。特に、自動車やIT系企業向けテクノロジストの構造的な人材不足が浮き彫りとなっている。そうしたなか、設計やシステム開発などの技術者派遣を手掛ける同社は旺盛な需要を捉え業績好調だ。19年1月期第3四半期累計(2-10月)の単独決算は、売上高が前年同期比10%増の47億2300万円と2ケタ増収を確保、さらに営業利益は同21.5%増の6億500万円と2割強の伸びを示している。企業の技術者要請が増勢一途にあるなか稼働率も上昇しており、つれて派遣単価の引き上げも収益に寄与している。会社側では21年1月期に売上高75億円(前期実績57億6500万円)を目標に掲げる。<急騰性3・中期的上値余地5>

【東京日産コンピュータは思惑満載、変貌高へ】

 東京日産コンピュータシステム <3316> [JQ]の500円台は絶好の仕込み場だろう。今後株価の居どころを大きく変える公算が小さくない。主力ビジネスとして展開するマネジメントサービスは利益率も高く「データセンターを中軸に、ビッグデータ分析、ヘルプデスク、常駐支援を展開し好調な環境を享受している」(会社側)という。また、自動車業界向けでは、「ディーラーを対象にIBMの人工知能(AI)ソフトを使った販売予測分析サービスを展開、同分野では業界に先駆している」(同)状況にあり、今後、戦略的なサービス分野として業績拡大に貢献する可能性が高い。同社は、東京日産自動車から分社化したシステム開発企業だが、日産自との資本的なつながりはない。ただ、主要顧客には日産系の企業が多く、システム構築面で特需が巡るとの思惑もある。19年3月期営業利益は前期比5.3%増の5億4000万円予想と物足りないが、20年3月期は増収2ケタ成長路線に復帰しそうだ。低PER、高配当利回りも魅力。3月27日の年初来高値1376円(分割修正値)奪回は決して遠い目標とはいえない。<急騰性5・中期的上値余地5>

【市進HDは外国人就労拡大で新たな株高ステージ】

 市進ホールディングス <4645> [JQ]は26週移動平均線を足場に中段もみ合いを上放れる気配をみせている。千葉県を中心に「市進学院」や「市進予備校」を展開、併営する個別指導塾も伸びている。開校やリニューアルに絡むコストから19年2月期は減益が続く見通しながら、「(塾業界は)少子高齢化でも1人当たりの金額が増加していることで、市場規模自体が縮小しているわけではない」(会社側)状況にあり、来期以降は増収効果を背景に利益も成長トレンドに復帰する公算が大きい。また、「東京・赤坂で日本語学校を開校しており、生徒数は現在500人弱に達している」(同)こともポイントで、安倍政権が推し進める外国人就労者の受け入れ拡大政策では、専用の日本語試験を設けて新たな外国人労働者の受け入れを図る方針にあり、同社の収益機会は膨らんでいく。さらに、提携先の学研ホールディングス <9470> とは共同で100社を超える塾連合「教育アライアンスネットワーク(NEA)」を発足させており、今後の展開に期待が大きい。<急騰性4・中期的上値余地3>

【水道民営化と万博が意外高へいざなうクリエイト】

 クリエイト <3024> [JQ]は急騰習性があり、ここから意外高演出の舞台へと進みそうだ。水道法改正案の可決で注目度が高まっている。水道事業の民営化に際し、給水・排水管や継手、バルブ、水栓金具など管工機材の卸売り首位級の同社に収益チャンス拡大がもたらされる可能性は高い。10月には建設工事業務を手掛ける傘下のクリテックが特定建設業の許可及び工事種類を追加取得、幅広い工事ニーズに対応可能となったことも同社の業容拡大期待を増幅させる。また、同社は大阪市に本拠を構え、ホテル向け排水関連で高実績を有するが、2025年の大阪万博開催を控えホテル建設やリニューアル需要の盛り上がりが予想されることは見逃せない材料だ。会社側でも「(万博関連特需は)中期的な追い風として意識している」という。<急騰性5・中期的上値余地3>

【テノックスは独自工法が国土強靱化とベストマッチ】

 テノックス <1905> [JQ]は出来高流動性に乏しいように見えるが、動意モードとなると商いがついてくる銘柄で実際は人気化素地の高い銘柄だ。同社は地盤工事を展開しているが、安倍政権が「3年集中」を看板に掲げ2次補正で注力推進する国土強靱化では、独自工法を武器に需要を確保することが予想される。建築物の基礎地盤改良で力を発揮するテノコラム工法などに評価が高い。19年3月期営業利益は前期比2割増の9億円予想と回復色を強め、20年3月期は10億円台に乗せてくる公算が大きい。配当利回り3.5%前後と高い一方、PER8倍台は割安感がある。しかし、それ以上に評価不足歴然なのがPBRで、時価ベースで0.5倍をわずかに上回る水準にあり、解散価値の約半分という超割安圏にある。<急騰性4・中期的上値余地3>

【新日科学は業績急改善、大勢2段上げが濃厚】

 新日本科学 <2395> は25日移動平均線とのカイ離調整を終え、大勢2段上げに向かう可能性が高い。バイオ関連人気を先導する形で今後存在感を高めそうだ。1957年に日本最初の医薬品開発の受託研究機関として誕生した“最古参銘柄”で60年以上にわたる実績はもっと評価されてよい。新薬の開発支援では基礎研究から臨床試験まで幅広いテリトリーで対応、前臨床試験受託では国内トップの実力を堅持している。経鼻投与基盤技術に長じ、鼻から脳への薬物送達(Nose-to-Brain)を活用した新薬開発などに耳目が集まっている。業績面も急速に改善、稼働率上昇や子会社売却などが寄与して19年3月期は期初予想を上方修正、営業損益段階では従来予想の5億2000万円の赤字から2億5000万円の黒字と9期ぶりの黒字化を果たす見込み。<急騰性4・中期的上値余地3>

【ステラケミファは米中ハイテク戦争で劇的変化へ】

 ステラ ケミファ <4109> も底値買いの好機だ。同社は半導体分野向けを中心としたフッ素化合物大手で圧倒的な国内シェアを誇っている。現在、フッ素系ガスの需給がタイト化しており値上がりが顕著となっている。半導体向けではヘリウムなども不足している状況にあるが、こうした環境は同社株の劇的な見直しにつながる。米国と中国の貿易摩擦は既にハイテク製品を巡る覇権争いの色を強めている。その核となる半導体製造を巡り、高純度のフッ素系化合物も争奪戦に発展する可能性がある。19年3月期営業利益は前期比9.8%増の26億円を見込むが、4~9月期時点で21億5000万円に達しており、その進捗率は実に83%。大幅な上方修正が見込めるとともに20年3月期も成長トレンドにストップがかかることはなさそうだ。<急騰性3・中期的上値余地4>

【株価大底圏からの逆襲が近づく日阪製作所】

 日阪製作所 <6247> の1000円大台割れは大底圏といってよく、ここは狙い目となろう。プレート式の熱交換器は、化学業界向けの更新投資需要を取り込んでいる。また、滅菌装置などの医薬機器や食品機器も好調、特に食品機器は中食市場の拡大が追い風となっている。バルブ事業は高粘度・高温・低温・高圧などの過酷な条件のもとで多様化するニーズに対応した特殊仕様の商品で他社と一線を画している。18年4-9月期営業利益は前年同期比5割増の11億6500万円と急拡大、19年3月期営業利益は前期比18%増の19億円を計画するが上振れ余地を内包している。設備投資にも積極的で、“攻めの経営”を後押しする生産能力増強は中期的な成長力拡大につながっていく。<急騰性3・中期的上値余地3>

【東洋建は護岸耐震工事など受注残豊富で上値大】

 東洋建設 <1890> は400円近辺のもみ合いは早晩上放れに動く公算が大きそうだ。同社を含め海洋土木各社は、護岸の耐震化工事など防災関連案件を中心に豊富な受注残を抱え、来期以降の業績に期待が持てる状況にある。同社は3月に受注したケニアのモンバサ港コンテナターミナル2期工事などが来期以降、収益貢献する見通しで増益基調が続きそうだ。時価予想PER7倍台は株価指標面からも割安感が強い。安倍政権が推し進める国土強靱化の国策恩恵も見込まれる。PER、PBRともに超割安水準。今年年初の株価水準は660円台に位置しており、ここが来春にかけての目標ポイントとなる。<急騰性2・中期的上値余地4>

【日基礎も国土強靱化の隠れた本命格で再浮上】

 日本基礎技術 <1914> の300円台前半も底値買い好機。地盤改良や液状化対策などの基礎工事の専業大手で、同社もまた国土強靱化の政策テーマに乗る銘柄として見逃せない。得意とする超多点注入工法は、東日本大震災の震度7レベルの地震に対しても最大限に効果を発揮、液状化などの被害から港などを守った実績は輝きを放つ。また大阪市北区に本拠を構え、2025年の大阪万博関連としても注目度が高い。株主還元姿勢も高く、12月10日に発行済み株数の1.83%に相当する50万株、金額ベースで1億6000万円を上限とする自社株買いを来年3月29日までの日程で実施する計画を発表している。足もとの業績は人件費上昇などが重荷となっているが、年8円配当で0.4倍台のPBRは割安感が際立っている。また、採算改善努力が顕在化する20年3月期以降は業績急回復が視野に入る。<急騰性3・中期的上値余地4>


激騰!材料株・年末スペシャル 変身前夜「ココだけの10銘柄」大選抜

銘柄 <コード>      急騰性   中期的上値余地
東洋建 <1890>      ☆☆    ◆◆◆◆
テノックス <1905>    ☆☆☆☆  ◆◆◆
日基礎 <1914>      ☆☆☆   ◆◆◆◆
アルトナー <2163>    ☆☆☆   ◆◆◆◆◆
新日科学 <2395>     ☆☆☆☆  ◆◆◆
クリエイト <3024>    ☆☆☆☆☆ ◆◆◆
東日システム <3316>   ☆☆☆☆☆ ◆◆◆◆◆
ステラケミファ <4109>  ☆☆☆   ◆◆◆◆
市進HD <4645>     ☆☆☆☆  ◆◆◆
日阪製作所 <6247>    ☆☆☆   ◆◆◆

※急騰性は☆が多いほど強く、中期的上値余地は◆が多いほど大きい

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