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4583 カイオム

東証G
126円
前日比
-1
-0.79%
PTS
125.8円
09:15 04/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.16
時価総額 70.2億円
決算発表予定日

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カイオム Research Memo(2):同社と理研が特許を持つ抗体作製技術


■会社概要

(1) ADLibRシステムとは

カイオム・バイオサイエンス<4583>のコア技術であるADLibRシステムは、理研で2002年に開発した抗体作製技術で、現在は同社と理研で特許を持っている。ADLibRシステムによる抗体作製法を簡単に説明すると、ニワトリ由来の培養細胞株であるDT40細胞が持つ様々な抗体を生み出すメカニズムをトリコスタチンAという薬剤で人為的に活性化させて、多種多様なモノクローナル抗体を試験管内において短期間で創出する技術である。

現在、上市されている抗体医薬品は、既存の抗体作製技術であるマウスハイブリドーマ法やファージディスプレイ法で作製された抗体によるもので、これら既存技術に対してADLibRシステムが持つ主な優位点は、困難抗原への対応が可能であるということと、抗体作製にかかる期間も短いという点にある。

また、完全ヒト抗体の作製に関して、2014年3月に実用化レベルでの技術が完成したことを発表している。完全ヒトADLibRシステムとは、DT40細胞の持つニワトリ抗体の遺伝子をヒトの抗体遺伝子に置換し、DT40細胞から直接ヒト抗体の取得を実現可能とする技術である。この完全ヒト抗体の実用化に関しては、既存法との比較で遅れていた部分であるだけに、今後の事業展開に向けて意義の大きい1歩であったと評価できる。現在は、完全ヒトADLibRシステムの技術導出に向けて、アンメットニーズの高い疾患領域での新規ターゲットや開発ステージにある先行品により、治療薬につながることが期待されているターゲットに対しての抗体作製実績を蓄積している段階にある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《TN》

 提供:フィスコ

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