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4574 大幸薬品

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大幸薬品 Research Memo(1):2Qは消費者の衛生管理意識高く「クレベリン」「クレベ&アンド」等の好調続く


■業績動向

大幸薬品<4574>は、「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。

2020年12月期第2四半期は、売上高が10,967百万円(前年同期比※132.6%増)、営業利益が4,238百万円(同332.3%増)、経常利益が4,114百万円(同362.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が2,858百万円(同342.1%増)と、売上高・各利益ともに前年同期を大幅に上回る好業績となった。

売上高に関しては、医薬品事業で消費者の外出自粛などの影響を受けたものの、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)に伴う衛生管理意識の高まりが追い風となり感染管理事業が大幅に伸び、全社売上高の伸びに貢献した。国内医薬品事業の売上高は1,931百万円(前年同期比10.9%減)となり、コロナ禍に伴う消費者の外出自粛、インバウンド需要の減少の影響を受けた。海外医薬品事業の売上高は406百万円(同53.2%減)。各国ともに消費者の外出自粛等の影響を受け低調に推移した。感染管理事業の売上高は、8,625百万円(同414.9%増)と大幅増となった。例年、上期(4月~9月)はインフルエンザの流行がほとんどないため閑散期となるが、今上期はコロナ禍により消費者の衛生管理意識が高い状態が継続したことが躍進の要因である。商品別には、主力である「クレベリン 置き型」を中心に「クレベリン スティック」も好調だった。2019年秋から新規投入した日常除菌の商品群「クレベ&アンド」もハンドスプレーやハンドジェルなどの需要が高く、売上高1,157百万円と好調である。一般用製品と同様に、業務用製品及び海外向けの感染管理製品も好調に推移した。

※ 国内法人は4月~9月の6ヶ月間、海外法人は1月~9月の9ヶ月間を合算した参考値で比較


売上総利益は感染管理事業の増収の影響により大幅に増加した。販管費に関しては、人件費、広告宣伝費、運送費をはじめとして販管費全般に増加したが、増収効果等により販管費率は同16.3ポイント低下した。結果として、営業利益は前年同期比332.3%増と大幅な増益となった。セグメント利益では医薬品事業が減益(同16.8%減)、感染管理事業は大幅増益(同841.7%増)である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《NB》

 提供:フィスコ

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