大幸薬品 Research Memo(5):アース製薬との資本業務提携に係る基本合意を発表、感染予防・衛生管理分野で協力
■クレベリン関連新製品の状況
大幸薬品<4574>は2016年6月6日に、殺虫剤大手のアース製薬との資本業務提携に係る基本合意を発表した。アース製薬が7月下旬をめどに同社の保有する自社株を譲り受ける形で、発行済株式総数の5.78%を所有する。人や蚊が媒介するウイルス感染症への対策強化の機運が国内外で高まるなか、アース製薬が同社の保有する感染管理事業に関する特許技術等を高く評価し、二酸化塩素を用いたウイルス除去・除菌効果、蚊の忌避効果等に大きな可能性を見出したことが背景にある。今後、どのような形で製品の共同開発やマーケティングにおける連携が行われていくのかに注目したい。
アース製薬は、国内市場シェア50%を超える家庭用殺虫剤を始め、園芸用品、口腔衛生用品、入浴剤、消臭芳香剤、衣類用防虫剤等に広く事業展開しており、売上高1,597億39百万円(15/12期)、営業利益40億39百万円である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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提供:フィスコ