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2016年06月16日07時52分

大幸薬品 Research Memo(1):医薬品事業は堅調、感染管理事業は16/3期を底に反転攻勢へ


大幸薬品<4574>は「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。

2016年3月期(2015年4月?2016年3月)通期決算は、売上高が前期比7.3%減の8,327百万円、営業利益が同47.3%減の1,347百万円、経常利益が同52.9%減の1,307百万円、当期純利益が同52.6%減の840百万円となった。売上面では、医薬品事業は国内・海外ともに堅調に推移したものの、感染管理事業において流通在庫の調整に時間がかかったことや、季節性インフルエンザの流行遅れにより売上高が大幅に減少した。各利益の減少も感染管理事業の減少が影響した。

2017年3月期の業績予想は売上高で前期比0.9%増の8,400百万円、営業利益で同0.2%増の1,350百万円と売上高、営業利益ともに微増を見込む。医薬品事業が、国内では「樋屋奇応丸」の販売ライセンス終了による減少、及び海外では中国向けの輸出に必要なライセンス更新の影響と円高による減少を見込み減収となる。ただし、懸案であった中国ライセンスの更新(正露丸及びセイロガン糖衣A)については無事に完了したようだ。一方、感染管理事業は、流通在庫の調整が昨年度を通じてほぼ終了したとみられ、店頭販売も2016年3月期は前年を上回り回復傾向にあることから、大幅な増加が見込まれる。医薬品事業のマイナスを感染管理事業のプラスが補い、全社として増収増益を達成する予想だ。

2016年3月期はクレベリン関連の様々なタイプの新製品が発売され、順調に滑り出した。「クレベリンパワーセイバーペンタイプ」は“クレベリン”のブランド力が発揮され、発売初年度ではあるが携帯型の二酸化塩素製品市場でシェア約2割を獲得した。「クレベリンLED」は、電化製品(加湿器、空間清浄器等)に搭載されるスキームで事業展開され、2017年3月期もサーキュレーター等数機種に搭載予定であり、売上高が倍増し黒字転換する計画である。

同社は6月6日に、殺虫剤大手のアース製薬<4985>との資本業務提携に係る基本合意を発表した。アース製薬が同社の保有する感染管理事業に関する特許技術等を高く評価し、二酸化塩素を用いたウイルス除去・除菌効果や蚊の忌避効果等に大きな可能性を見出したことが背景にある。今後製品の共同開発やマーケティングにおける連携が期待される。資本面では、アース製薬が同社の保有する自社株を譲り受ける形で、発行済株式総数の5.78%を所有する。

■Check Point
・2016年3月期は感染管理事業の在庫調整とインフル流行遅れの影響で減収減益、2017年3月期は増収増益を計画
・クレベリンパワーセイバーペンタイプやクレベリンLED(電化製品組み込み型)等の新製品が順調に滑り出す
・アース製薬との資本業務提携に係る基本合意を発表、感染予防・衛生管理分野等で協力

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《TN》

 提供:フィスコ

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