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4571 NANO MRNA

東証G
177円
前日比
-1
-0.56%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
3.60
時価総額 125億円
決算発表予定日

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ナノキャリア---1Q引き続き主要パイプラインの開発推進、新規パイプラインの探索、提携先の開拓などに積極的に取り組む


ナノキャリア<4571>は10日、2019年3月期第1四半期(2018年4月-6月)決算を発表した。売上高が前年同期比18.1%増の0.42億円、営業損失が6.40億円(前年同期は12.61億円の損失)、経常損失が6.36億円(同12.65億円の損失)、四半期純損失が6.36億円(同12.59億円の損失)となった。

主要パイプラインの進捗状況を報告。シスプラチンミセル(NC-6004)は、自社及びライセンス先との共同開発により第3相試験を含む複数の疾患を対象に、グローバルな開発を推進中。頭頸部がんを対象とした試験は、アジアと欧米を統合した国際共同治験を計画中で、免疫チェックポイント阻害剤との併用試験としてPhaseIおよびII試験を準備中。エピルビシンミセル(NC-6300)は、米国で軟部肉腫を対象PhaseIおよびIIを実施中で、高用量域での投与が続いている。Vascular Biogenics Ltd.(イスラエル)からライセンスを受けた遺伝子治療薬「VB-111」は、同社が米国を中心に実施した再発悪性神経膠芽腫(rGBM)を対象とする第3相臨床試験の詳細なデータ解析を実施しており、解析結果を詳細に考察し日本国内における開発方針を検討していくとしている。ダハプラチンミセル(NC-4016)は、自社開発により米国で実施した固形がんを対象にした第1相臨床試験の患者登録を完了し、主要目標である推奨用量が決定した。パクリタキセルミセル(NK105)は、日本を含むアジア地域を対象としたライセンス先である日本化薬株式会社から、2018年2月、乳がんを対象に第2相臨床試験を開始した旨発表されている。

新規開発パイプラインは、同社独自の先進基盤技術である薬物・抗体結合型ミセル「ADCM」を次世代型DDS医薬品技術として開発している。低分子のみならず、高分子医薬品である核酸にも応用したアクティブターゲティング性能を高める研究開発を推進中。

事業開発活動は、2018年4月、ノーリツ鋼機<7744>及びジーンテクノサイエンス<4584>との間で事業化ノウハウを組み合わせたバイオ事業の創出を目的とした業務提携契約を締結した。また、6月にセオリアファーマとの共同開発契約を締結した。本契約では、セオリアファーマが有する耳鼻科領域及びがん領域の医療用医薬品候補を対象に共同で研究開発し、短期間で製造販売承認を取得し、製造から販売までの一貫体制の下、患者のQOL向上に役立つ医薬品を早期に届けることを目指す。

2018年3月期通期の業績予想は、売上高が前期比13.5%減の2.24億円、営業損失が24.49億円、経常損失が24.38億円、当期純損失が24.95億円とする期初計画を据え置いている。

《NB》

 提供:フィスコ

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