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発表直前“ノーベル賞”、「受賞&爆上げ候補株」完全リスト <株探トップ特集>


―3日、生理学・医学賞から発表開始、連続受賞に高まる期待―

 ノーベル賞受賞者の発表が3日からスタートする。昨年は初日に生理学・医学賞、2日目に物理学賞を日本人研究者が相次いで受賞。一気に祝賀ムードが盛り上がり、株式市場でも関連銘柄への関心が急速に高まった。今年は3年連続の日本人の受賞があるかに期待が寄せられている。受賞候補者とその対象となる主な業績、さらに関連銘柄を紹介する。

 なお、今年のノーベル賞受賞者発表の日程は、3日に生理学・医学賞、4日に物理学賞、5日に化学賞、7日に平和賞、10日に経済学賞が予定され、文学賞発表日は慣例により追って公表される。

●シンバイオ製薬は動意含みに

 米情報調査会社トムソン・ロイターは21日、今年のノーベル生理学・医学賞と化学賞の有力候補者に、日本人計3人を選んだと発表した。生理学・医学賞では昨年の大村智北里大学・特別栄誉教授に続く受賞への期待が高まっている。免疫細胞の働きを抑制するたんぱく質「PD-1」を発見した本庶佑・京都大学客員教授。さらに、化学賞の候補者は、がん細胞を狙って薬を送り込む「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」の研究を進めた前田浩・熊本大学名誉教授・崇城大学DDS研究所特任教授と、松村保広・国立がん研究センター分野長だ。

 前田教授はシンバイオ製薬 <4582> [JQG]のシニアアドバイザーとなっている。シンバイオ製薬は関連銘柄としての評価から23日にストップ高まで買い進まれるなど波乱展開で動意含みとなっている。このほかに、DDSの製剤化などで技術力を持つ関連銘柄として、日油 <4403> 、アンジェス MG <4563> [東証M]、森下仁丹 <4524> [東証2]、ナノキャリア <4571> [東証M]にも注目。

●免疫チェックポイント阻害剤で小野薬品

 生理学・医学賞では世界的に著名な研究者も多く、候補者は少なくない。京都大学大学院理学研究科の森和俊教授はたんぱく質の品質が細胞内の「小胞体」と呼ばれる器官で選び分けられる仕組みを解明。14年に米国のラスカー賞を受賞しているが、同賞はノーベル賞の登竜門ともいわれ、受賞に期待が掛かる。この仕組を利用した糖尿病やがん治療薬の研究が進められており、評価は高い。一方、医学の分野で世界的な発見や貢献をした研究者に贈られるガードナー国際賞を15年に受賞した大阪大学の坂口志文教授は、「制御性T細胞と転写因子Foxp3の特性と機能に関する独創的な発見」が対象となる。関連銘柄としては、医学生物学研究所 <4557> [JQ]が京大と共同研究を行っており、森教授が受賞した場合注目を集めそうだ。

 免疫分野で有力とされる本庶佑教授は、がん細胞が免疫からの攻撃を防ぐ働きを持つ「PD-1」というたんぱく質を発見した。小野薬品工業 <4528> の抗がん剤「オプジーボ」は「PD-1」の免疫のブレーキ役となる機能を生かして開発されたものだ。新薬開発の功績からの受賞は熊本大学の満屋裕明教授、東京農工大学の遠藤章特別栄誉教授も期待されている。満屋教授は、1985年に米国で世界初のエイズ治療薬「AZT」を開発したのをはじめ、多剤併用によるエイズ治療薬を複数開発している。

●「カーボンナノチューブ」研究も候補に

 物理学賞の候補者としては、理化学研究所の十倉好紀創発物性科学研究センター長に注目したい。十倉氏が開発した新材料「マルチフェロイック物質」は強磁性、強誘電性、強弾性などの性質を複数有する物質系で、将来的に省エネメモリーにつながると予想されている。新物質の開拓やデバイスへの応用が期待されており、日本電子 <6951> の透過電子顕微鏡関連の「環状明視野法」という技術が用いられている。

 ナノテクノロジーを利用した材料の代表的存在である「カーボンナノチューブ 」研究では、飯島澄男・名古屋大学特別招聘教授が有力候補だ。カーボンナノチューブは炭素で構成され、ダイヤモンドの2倍の硬さをもち、アルミニウムの半分の軽さで、銅の1000倍も電気を通しやすい特徴をもっている。この素材の関連銘柄としては、東レ <3402> 、帝人 <3401> 、GSIクレオス <8101> 、日本ゼオン <4205> がある。

●「オートファジー」関連でコスモ・バイオ

 東京工業大学・大隅良典栄誉教授は、生きている細胞内での「自食作用」を意味する「オートファジー」という現象を世界で初めて肉眼で観察し、そのメカニズムを解き明かした。また、東京大学大学院医学系研究科・水島昇教授は、世界で初めて、生きている細胞内でオートファジー現象を可視化に成功している。関連銘柄としては、オートファジーに関連する試薬を手掛けるコスモ・バイオ <3386> [JQ]に注目したい。また、市場では、「酸化チタンの光触媒反応の発見」の藤嶋昭・東京理科大学学長への期待も高まっている。光触媒関連の注目銘柄としては、チタン工業 <4098> 、テイカ <4027> がある。

●今年こそ受賞なるか文学賞の村上春樹氏

 ここ数年、英国のブックメーカー(賭け屋)では、ノーベル文学賞の有力候補として、「ノルウェイの森」、「海辺のカフカ」などの作品で世界的に人気のある作家・村上春樹氏を挙げ続けている。関連銘柄としては、 書店を展開する文教堂グループホールディングス <9978> [JQ]や丸善CHIホールディングス <3159> 、ブックオフコーポレーション <3313> 、三洋堂ホールディングス <3058> [JQ]。さらに、書籍、CD、DVDなどの複合店「蔦屋書店」を展開するトップカルチャー <7640> にも注目したい。

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